電子書籍
最貧困女子
著者 鈴木大介
働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10?20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!
最貧困女子
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電子書籍最貧困女子
2016/01/23 20:39
セーフティーネットにひっかかれない人たち
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ginger - この投稿者のレビュー一覧を見る
3割ほど読んでの感想です。
まず、読んでいて精神的にきつい。日本の識字率は高い。それでも、書類を描くということが極端に難しい人などがいる。
また、出会い系サイトの闇や、子どもたちと離されたくないがために親が支援を受けることを嫌がることもある。
対人コミュニケーションが苦手で、どこともつながれない女性。こうした人達が現代日本にいて、こうした生活をしているということに驚く。
また、セーフティーネットというとまず老人が上がるが、こうした方々へのセーフティーネットというのを考えるきっかけになりそう。
紙の本最貧困女子
2017/02/01 15:03
鋭い、直球でさらに抉りこむ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kazuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
貧困とは、なにか?誰もあまりクローズアップをしていない一番下の貧困層のそれも女性の貧困の話
著者が分かりやすく直球でとてもすごく文章表現をされていて
とても考えさせられた作品
電子書籍最貧困女子
2020/11/05 13:28
極貧セックスワーカーを取り巻く風景を知ることができる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても優しく思いやりのあるルポライターさんの性格が垣間見れた。正義感も強い。買春男への憎悪が強く読んでいて笑ってしまったが良い人だなぁと思えた。極貧のセックスワーカー(お客が付かない)には高い確率で知的障害、精神障害の女性が混ざっており、かつ愛着障害で折角手を差し伸べてくれた人への試し行動があったりリストカットが見られて扱いが面倒くさく、太っていてブサイクだったりする。過去の体験により福祉や行政も信用していないし書類も読めない。必要な手続き出来ない。そういう女性をいかに救済するか彼なりに色々考えて提案していた。
フィールド調査による事例には事欠かなく、それがルポライターさんの仕事であり、彼の手に余る改善からその先の仕事はそれなりの力のある人がやる必要がある。そういう人がこの事例を読んで事実を知る必要がある。
電子書籍最貧困女子
2015/05/03 14:33
考えさせられます。
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて、明確な答えのなさに、苦しくなりました。一読しただけで把握できたとも思えません。あれこれ教えてくれる人、相談できる人がいなかったら、ここは私の居場所だという感覚を持てなかったら、何が正しいか確信を持てなかったら。無縁とはこういうことかと思いました。誰かに助けを求めてもいいのだ、気軽に尋ねてもいいのだ、という感覚も、自己肯定の一つなのかもしれない、と感じました。
紙の本最貧困女子
2021/10/02 10:05
貧乏と貧困
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な原因・不幸で貧困に陥ってしまった女子たち。例えば、ガラスのコップが割れたらそれが再生したりしないように、これらの最貧困女子の救いも難しいのが残念ながら現実でしょう。
暗澹たる気持ちになりました。