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6件
燃えつきるまで
著者 唯川恵
恋も仕事も順調だった三一歳の怜子は、五年付き合い、結婚も考えていた耕一郎から突然別れを告げられる。失恋を受け入れられず、苦しむ怜子は、最優先してきた仕事も手に付かず、体調を崩し、精神的にも混乱する。そして、友人の「好意」から耕一郎に関するある事を知らされた怜子は……。絶望から再生までを描き、誰もが深く共感できる失恋小説。
燃えつきるまで
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燃えつきるまで I lost myself when I lost him
2008/05/15 20:28
恋は突然に。そして別れも突然に。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る
看護師の友人が仕事を辞めた。友人はぽつりと言った。「職場に好きな人ができたの。このままではいけないと思ったの」「寝ても冷めてもその人のことを思ってしまうの」返す言葉がなかった。そのとき彼女の気持ちがわからなかった。
主人公怜子は31歳。恋人耕一郎と5年のつきあいになる。仕事と耕一郎、怜子はそのふたつを手にしていた。耕一郎から突然別れを切りだされてしまう。物語は、「別れないか」から始まる。プライドの高い怜子は壊れていく。物語に何人かの女性が登場する。一人は学生時代からつきあっている美穂(3年前から不倫している)、一人は会社の後輩の恵美(怜子を上司として尊敬している)、一人は大学時代のサークルで知り合った真樹子(彼女の結婚披露宴で耕一郎と出会った)、一人は耕一郎の結婚相手の聡子、一人は無言電話の女性。怜子と耕一郎と女性達の間で同情、羨望、嫉妬、憎しみ、執着が絡み合っていく。なんと!最後に怜子を救ったのは無言電話の女性だった。怜子と同様、私も肩から力が抜けました。怜子の涙が乾いたとき、私に清々しい風が吹きました。
燃えつきるまで I lost myself when I lost him
2015/09/28 14:21
エネルギーがいるなぁと思ってしまう作品
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東野ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
31歳で大失恋…自分もそうなっていたらどうなってしまっていたのだろう。
フィクションで、自分のことで無くて本当に良かった、としか思えません。
しかも別れた相手はすぐに別の女と付き合うことになる。しかも彼よりも年上、美人でもなければ若くもない。バツイチ。そして極めつけは彼女の妊娠。
やりきれないです。
主人公のどん底からの這い上がりは本当にすごいとしかいえません。
燃えつきるまで I lost myself when I lost him
2020/03/15 23:03
リアルなお話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋も仕事も順調だった怜子は、恋人に突然別れを告げられる。あまりに突然で、身に覚えもなく、受け入れられずに、怜子は壊れていく。
理不尽で受け入れられない気持ちも、よくわかる。はっきりした理由がわからないから、自分を責め、なかなか立ち直れない。相手の幸せなんて、絶対望まない。
怜子の心情がとてもリアルで、痛々しかった。新たな未来への遠い遠い一歩に、切なくなってしまう。
しかし。嫌いになった訳じゃない、と言いながら別れておいて、すぐ新しい彼女を作る男というのはどうなんだろ?というのが、一番の感想だった。