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土の学校
土は何から作られているか、良い土と悪い土をどう見分けるか、植物の成長に肥料は必要か。……絶対不可能といわれたリンゴの無農薬栽培に成功した著者が長年にわたってリンゴの木を、畑の草を、虫を、空を、土を見つめ続けてわかった自然の摂理を易しく解説。人間には想像もつかないたくさんの不思議なことが起きている土の中の秘密とは。
土の学校
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紙の本土の学校
2016/02/15 12:59
リンゴと世の中のアナロジー
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちくわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『奇跡のリンゴ』の著者が、木村氏の語りを書籍化したもの。
人は見えるもので判断しがちで、芽や枝に注目することが多いが、その土台となる根が木の成長を左右する。化学肥料と殺虫剤が使われている木は根がしっかりしていない。だんだんと自然の姿から遠くなり、逆に化学肥料や殺虫剤がないと生きていけなくなる。
益虫と害虫も同じで、この区別は人間が作ったもの。害虫を悪だとして、全て駆逐すると、それを食べる益虫が生きられなくなる。益虫がいなくなると、少し害虫が発生しただけでも対応できなくなる。結局、化学品まみれの木は、化学品に依存することしかできななる。
人間も一緒で、昔から菌がいっぱいいる中で生活していれば、ちょっとの菌にはびくともしないが、滅菌された環境で生活している人は耐性が弱い。
「リンゴ箱と学校」でのアナロジーもすごい。リンゴと一緒で子供はひとりひとりみんな違う。その違いを尊重し、違うことを前提とした教育が望まれる。形を揃えて箱に入れるのは、その方が効率がいいからという大人の論理。形が悪いのを作ったのは生産者の責任。落ちこぼれを作るのは大人の責任。
紙の本土の学校
2019/06/27 01:27
土の学校
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
農業経営としてはどうかなと思う部分もありますが、自分が食べる分ならこういう「土の学校」方式のものを食べたいですもんね。理想と現実といったところ。