- みんなの評価
8件
賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか
著者 井出留美
卵の賞味期限は通常、産卵日から3週間だが、実は冬場なら57日間は生食可。
卵に限らず、ほとんどの食品の賞味期限は実際より2割以上短く設定されている。だが消費者の多くは期限を1日でも過ぎた食品は捨て、店では棚の奥の日付が先の商品を選ぶ。小売店も期限よりかなり前に商品を撤去。
その結果、日本は、まだ食べられる食品を大量に廃棄する「食品ロス」大国となっている。しかも消費者は知らずに廃棄のコストを負担させられている。食品をめぐる、この「もったいない」構造に初めてメスを入れた衝撃の書!
賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか
2016/12/06 12:18
食品ロスの構造を端的に捉えてます。最終的には教育まで戻る話だと。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白いフレブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
賞味期限の在り方を、メーカー、流通、消費者と構造的に捉え、特に消費者のマインドに根深い問題があること、それが今後の食育にも影響することを非常にわかりやすく捉えています。便利を享受しすぎることが当たり前になった消費者のマインドを変えることは容易ではなく、ロスありきの仕組みを変えていくことも容易ではない。
このような書籍から、お茶の間含めたメディア露出が増え、食品ロスがより一般化し、社会問題として食品ロスに対する規制が整えられ、最終的には初期教育に戻る話しとなって、ようやく実態が変わっていくのだと思いました。道はながいが重要な一歩を踏み出す書籍だと思う。
賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか
2020/05/11 00:17
食品ロスを減らす知恵が満載!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと栄養士で、食品メーカーに長年勤め、フードバンクにも関わった著者が、自らの経験を生かし、食品ロスを減らす知恵を伝授する構成になっています。
巻末に、当書で著者が訴えてきた食品ロスを減らす方法を分かりやすくまとめています。スーパーなどでの食品の買い方に変化が生まれる1冊と言えましょう。
賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか
2019/03/26 22:02
賞味期限って謎かな
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んで字のごとく、美味しく頂ける期限のことです。この期限が過ぎたら食中毒になるわけではない。どうやって決めているのかは謎。本書によると「理化学試験」「微生物試験」「官能試験」をもとに算出した実際の日持ちする日数に、1より小さい「安全係数」という数字を掛けて、賞味期限を設定するそうです。この安全係数を操作すれば短くも長くもできるってこと。官能試験なんて手間がかかるからやっているとは思えないし・・・。
自分で経験したことをもとにして、賞味期限を考えていこうと思っています。