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3件
どうしても生きてる
著者 朝井リョウ
死んでしまいたいと思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。(「健やかな論理」)尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が写されているような気がした。(「そんなの痛いに決まってる」)生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。(「籤」)等鬱屈を抱え生きぬく人々の姿を活写した、心が疼く全六編。
どうしても生きてる
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どうしても生きてる
2022/11/17 12:32
タイトルの意味深さ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マンゴスチン - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きづらさにも種類があるし、死ぬことにも結局ある程度のハードルがあるので、一筋縄ではなかなか。
個人的には『健やかな論理』と『籤』が好きです。
好きな文章がところどころに落ちててそれ探しが楽しい。
表紙がとても綺麗。
どうしても生きてる
2022/04/17 15:57
人生は暗転してくれない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝井リョウさんはすごい。絶望と希望を同時にこちらへ突き立ててくる。そんな短編ばかりだった。
外れ籤を引かされてきた人生だと言いたくなるようなときだって、その外れ籤を繋げたら、リボンにも包帯にもすることができる。人生は暗転してくれない。何が起きても続いてしまう。だからみんな、そんな人生をどうしても生きてるし、これからも生きていく。
2022/10/25 08:32
六作品
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
一作目から五作目までは、……な展開と終わり方。でもまぁ、ありそうなお話ではありますが。ただ、第六作品目でちょっとホッとしました。最後の「籤」がないと、この短編集は、救われませんね……わざと最終話に置いたのでしょうか