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52歳からのお金のリアル
著者 泉正人
【内容紹介】
人生100年時代、自分の老後は、自分で守る時代になりました。
「年金」「働き方」「住まい」「健康・医療」「介護」「相続」「家族の“想定外”」
このようなリスクについて何も手を打たなければ、不安や悩みは増大していきます。
長生きをリスクにしないために、定年後設計を正しく行い、安心した老後を送るポイントをまとめました。【著者紹介】
泉 正人(いずみ・まさと)
ファイナンシャルアカデミーグループ代表/一般社団法人金融学習協会理事長
日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じて、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立し、代表に就任する。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行う。義務教育では教わることのなかったお金との正しい付き合い方を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かで、ゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『「仕組み」仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、これまでに上梓した著書は30冊累計150万部を超える。著書は、韓国、台湾、中国でも翻訳され発売されている。
52歳からのお金のリアル
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52歳からのお金のリアル 定年後の“長生きリスク”に効く処方箋
2018/08/09 16:07
お金の話はわかりやすいのがいい
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「公的年金」制度はずっとあった訳ではない。
いわゆる「国民皆年金」制度がスタートするのは昭和36年(1961年)だ。その当時の平均寿命は男性58歳、女性61,5歳だったそうで、会社の定年は55歳が標準だった。
それから60年近く経って、平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳と、大きく伸びている。
つまり年金制度が始まった頃は、男性の場合だと会社を定年で辞めたあと、わずか3年ばかりの命だったのが、今では60歳で定年退職しても、20年という長い時間を生きることになる。
人間にとって不老不死は永遠のテーマだが、収入がないなかで20年も生活をするというのも残酷だ。
となれば、いかにして「定年後」の「長生きリスク」を生きるかということになる。
この本は、これから定年(といっても決して60歳ではないだろう)を迎える52歳の人、つまりはうんと若い世代に向けての、お金読本である。
単純にいえば、出ていくお金があるなら入るお金を増やせばいい。
だから、まずは「年金」のことから始まって、次に「働き方」ということになる。
著者のファイナンシャルアカデミーグループ代表の泉正人氏は「定年後も働く意思を持つ」ことが肝心だという。
ただ、定年前までの働き方とその後の働き方は違うと。
この本によれば、「つらい仕事を頑張る対価」から「楽しみながら社会に貢献する対価」となる。
もちろん、対価をもらうわけだから、単に楽しんでばかりにはいかないだろう。
働くことと自由を謳歌する、そのバランスをうまく保つことが大切だろう。
いずれにしてもお金の話はいくつになっても悩ましい。
それも楽しく話せるようになれば、いいのだが。