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破壊と創造の人事
著者 楠田祐
〈本書の一部〉
第一章では、まず、今の「日本の人事」はどのような歴史をたどって、ここに至っているのかという歴史を紐解くところから始めたい。バブル崩壊以降、2度の転換期を経ていることを、本書では指摘する。
第二章では、そうした状況を踏まえて、これからの人事が、戦略人事として成果を上げていくためにはどう考えていけばいいかを、キーワードをあげながら話をしていく。
第三章では、グローバル人材、経済、コーチング、ビジネススクール、それぞれの分野で活躍する第一人者へのインタビューを掲載した。各分野における最新事情と、人事との関わりについて率直に語っていただいた。
第四章では、人事担当者が現在おかれている位置と、人事担当者自身の今後のキャリア形成について述べさせていただいた。戦略人事として求められている人間像についても触れているので、参考にしていただければと思う。
第五章では、先進的な人事制度を取り入れて注目を集めている企業の人事担当者の方を、人事の最新トピックスについて取材させていただいた。現場ならではの大変興味深い話を伺うことができたと自負している。
こうした本書の内容のひとつでもふたつでも、皆さんの明日の活動の糧にしてもらえたとしたら、幸いである。
(はじめに より)
破壊と創造の人事
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2017/05/27 00:28
人事のあり方を考えさせられる
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投稿者:しょひょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
人事に携わった経験もあり、本屋で目に留まったことをきっかけに、電子書籍で購読。
日本企業における「人事部」の役割や位置づけの変遷をたどるとともに、これからの「人事部」のあるべき姿を、さまざまな企業の実例を通じて論じている。
グローバル企業、グローバル人材の育成を掲げながら、実際に海外赴任している人は経営人材候補ではなく、海外赴任要員となっている、といった指摘はハッとさせられる。
後半は、さまざまな企業の先進的な取り組み事例を紹介している。いずれも興味深いが、その中には、現在存続の危機に瀕しているような大企業もある。本書で紹介された取組の価値が減じることはないものの、複雑な気持ちにさせられた。
人事について関心のある人、特に、人事に携わる仕事の方には一読の価値があると思う。