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石の神
江戸時代、上州の石屋「大江屋」に、石工見習いのふたりの少年がいた。ひとりは、一流の石工をめざし一心に修行に励む寛次郎。もうひとりは、天才肌で素性の謎めいた申吉。申吉は実の名を捨吉といい、「石神」を祀る「荒れ地」からやってきたのだった……。宿神思想に想を得て、ふたりの少年の成長を描いた意欲作。第12回児童文学ファンタジー大賞佳作受賞作、待望の刊行。
石の神
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石の神
2017/02/10 20:49
いい本を読んだ。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
素直に石が彫りたい寛次郎と、何も話そうとしない彫りたくない捨丸。石工見習いの少年二人が、付かず離れず高め合っていく。
初めは、茜丸と我王のような鬼に魅入られたようなお話かと思っていたけれど、意外に爽やかな読後感。
この人は前作の「天狗ノオト」もとても良かったので、もっとたくさん書いてほしい。
表紙はもうちょっと売れる感じに出来なかったのかな…。