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2件
金は払う、冒険は愉快だ
著者 川井俊夫
「俺はこの町で一番頭が悪く、なんのコネやツテもなく、やる気も金もないクソみたいな道具屋だ」
関西某所のとある古道具店。その店主は、かつてブログが登場する以前のインターネットで多くの読者を魅了した伝説のテキストサイトの著者だった――中卒、アングラ商売、アルコール依存症、ホームレスなど破格の経歴をもつ道具屋店主による、金と汗と汚物と愛にまみれた“冒険”の数々を、唯一無二の文体でつづった痛快私小説。
「俺だけのルールがある。俺専用のやつがな。誰だってそうだろ? 俺たちは世界のすべてを全員で共有してるわけじゃない。たまに交錯したり、部分的に共有してるだけだ。だから自分の世界を生きるのには、自分だけのやり方がいる。他のやつのやり方じゃダメなんだ」
【推薦】
古物のみならず人間の本質を見抜く確かな目。群れない。他人の評価に無関心。
クソをクソのまま描く作者の口の悪さと無類の筆力に圧倒された。
――こだまさん(作家)
金は払う、冒険は愉快だ
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2024/10/27 16:45
圧倒的!!
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投稿者:yearnote - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりのリズムの良さに一瞬で引き込まれた。自分の心臓の鼓動と文章がハモり続けて、2時間で読破。圧倒的な文章力と、あまりにハマる悪態が息苦しさから爽快感に変わる。クソでもええやん、自分には自分のルールがある。めっちゃ響いた。
2025/04/22 06:14
ゾウ印でお宝ハンティングの世界へ
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
都内でアル中になっていた主人公、最南端石垣市での出会いが白石のように美しかったです。セザンヌの自画像から足利義嗣の天盃まで、ごみ屋敷から湧いてくる新井にもびっくりですね。