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著者 中川学 著
数学教師として勤務していた中学校を失踪して15年。網走(北海道)から尾道(広島県)まで、記憶を呼び戻しながらかつて失踪した道のりを旅して過去にけじめをつける漫画。『くも漫。』前夜を描いた実録コミックエッセイ。
現実からいつも逃げてしまう人も、逃げたいのになかなか逃げられない人も、逃げることなく頑張ってきた人も。
◆著者略歴
中川学(なかがわ・まなぶ)
1976年北海道生まれ。大学卒業後、小中学校の臨時教師や様々なアルバイトを経験。2011年、漫画家志望の若者に格安で住居を提供するトキワ荘プロジェクトに応募して上京。デビュー作『僕にはまだ友だちがいない』(メディアファクトリー)がNHK「青山ワンセグ開発」で実写ドラマ化(主演:浜野謙太)。その後、『群馬県ブラジル町に住んでみた』(メディアファクトリー)のほか、2015年に自身のくも膜下出血体験を描いた壮絶実録漫画『くも漫。』(リイド社)を発表し各方面で話題を呼ぶ。「マンガHONZ超新作大賞2015」では『くも漫。』が第7位を受賞。社会の最下層の更に下をいく漫画家として日々奮闘中。
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2017/02/25 20:40
読んで共感出来ないならきっとあなたは幸せ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おばば - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はこんなに強く共感出来る本にあったのは初めてです。
私自身部活を突然辞めたことがあったり、父が失踪したことがあったりと、作者の方と近しい経験をしてきた者である事もありますが、それ以上に作者の方の思考回路に強く共感してしまったのです。
「不安を動機に行動し続ける」ばかりの私に、人生を見つめ直すきっかけを与えてくれました。
この本を読んで全然共感出来ないなら、きっとその人はすでに幸せな人生を歩めているのだと思います。
でも、こんな人がいるという事も知ってほしい。
共感を覚える人にとっては、この本が何か人生のヒントや助けになる気がしてなりません。
失踪した時の自分に向き合うのは、勇気がいるし辛い事だったのではと想像します。
しかし、作者の方が真摯に向き合った結果が私の心を動かしているのですから、人の覚悟は誰かに必ず伝わるのだと思いました。
何だか重くなってしまいましたが、内容は漫画で読みやすいので、こんな人もいるんだなくらいの好奇心で読んでみても充分面白いと思います。
ぜひたくさんの人に読んでみてほしいです。
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2018/11/22 00:53
逃げるのも体力がいる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
逃げるのも体力がいるし、とどまるのも辛いし、この人が死を選ばなかっただけでも合格点だと思った。
教師は向いてない人には辛いだろうな…。