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「異能バトルは日常系のなかで」シリーズ 完結
著者 望公太,029,宮崎詩織(TRIGGER),石毛理恵(TRIGGER),長谷川哲也(TRIGGER),中川英樹(TRIGGER)
俺を含めた文芸部の五人は半年前、とてつもない能力に目覚めた。そして壮大なる学園異能バトルの世界へ足を踏み入れ――なかった!? 「なんも起きねえのかよ!」 異能に覚醒してみたものの、日常は完全無欠に平和だ。世界を滅ぼす秘密機関などない! 異能戦争もない! 勇者も魔王もいやしないっ! だから俺たちはこの超級異能を、「黒炎の龍にヒゲ生やせたーっ!!」 気軽に無駄遣いすることに決めた。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
異能バトルは日常系のなかで
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2019/01/13 18:34
厨二病
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HIDETO - この投稿者のレビュー一覧を見る
重度の厨二病に罹患している主人公、安藤 寿来と文芸部の仲間達が日常の中で非日常世界を生きていく。
安藤 寿来ってオレじゃねって位気持ち分かる・・・(笑)
2015/09/30 08:53
理解できなくとも側にいたい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
半年前に突然異能に目覚めた《始原・ルートオブオリジン》高梨彩弓、《永遠・クローズドクロック》神崎灯代、《五帝・オーバーエレメント》櫛川鳩子、《創世・ワールドクリエイト》姫木千冬は、今日もギルティア・シン・呪雷の真名を持つ《黒焔・ダークアンドダーク》安藤寿来に振り回されていた。
しかし今回は、その責任を彼だけに帰することは出来ないだろう。安藤寿来がつけた二つ名《強欲・グレイトフルラバー》を、一種の告白だと勘違いした生徒会長の工藤美玲が、安藤寿来に告白の返事をしにやって来たのだ。
誤解を解くのは簡単だが、すぐさま解けば、部員たちの前で告白した工藤美玲の黒歴史となってしまう。部長の高梨彩弓の命令でしばらく付き合うことになったものの、仕事は出来るが私生活ではデレデレな生徒会長に嘘を突き通すことは心苦しすぎる。
そんな様を見て、安藤寿来の幼馴染である櫛川鳩子は悩んでいた。他の部員たちは、程度の差こそあれ、彼の厨二発言にある程度ついて行くことが出来るのだが、鳩子は全く無理なのだ。そしてそれは、自分が見捨てられたという思いにつながっていく。
そのすれ違いを利用すべく現れる霧龍・ヘルドカイザ・ルシ・ファーストの真名を持つ桐生一と、新登場した安藤寿来のオタク仲間の相模静夢は、文芸部に何をもたらすのか。
異能バトルに寄るのか日常系に寄るのか、少なくとも軸足を決めないと、単なるどっちつかずになりかねない印象が強くなってきた。現時点では日常系寄りではあるのだが、その解決に異能を使ってしまうと、結局、日常なんて薄っぺらく、異能でどうとでも出来るものになっちゃわないかな?
2015/09/17 16:20
厨二はある意味うらやましい
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
半年前、文芸部のメンバーは、異能力に目覚めた。部長にして腐女子の高梨彩弓は事象を巻き戻す《始原・ルートオブオリジン》、隠れオタクな神崎灯代は時間を止めて活動できる《永遠・クローズドクロック》、ほわほわおっとりの櫛川鳩子は五元素を従える《五帝・オーバーエレメント》、部室に入り浸る小学生の姫木千冬は物質を生成する《創世・ワールドクリエイト》。
女子たちはいずれも強力な異能に目覚めた中、唯一の男子にしてギルティア・シン・呪雷の真名を持つ安藤寿来は、《黒焔・ダークアンドダーク》と名付けた、ちょびっとだけ黒炎が出せるというしょぼい異能だった。
だがそんなことにはお構いなく、彼らを荒れ狂う異能バトルの嵐が襲う…という展開にはならず、特に誰が彼らを異世界に誘いに来ることもなく、半年が過ぎ、異能をちょっと便利な小道具レベルで使いながら、いままで通りのゆるい部活動を続けていた。
安藤寿来が厨二的な言動をすれば灯代がツッコミを入れ、彩弓が柔道空手の有段者として肉体的指導を加えつつ、鳩子の世間知らずさに癒されつつ、千冬を愛でる。
楽しくも、自身の言動を受け入れてくれる同士がいないことを嘆いていた安藤寿来の前に、霧龍・ヘルドカイザ・ルシ・ファーストの真名を持つ桐生一が現れる。
そして、文芸部を目の敵にする生徒会長の工藤美玲も登場し、彼らの日常は変化していく…のか?
異能がありながら日常を送り続けるのは葉村哲「おれと一乃のゲーム同好会活動日誌」、主人公が一番しょぼい能力というところは柳実冬貴「Re: バカは世界を救えるか?」、部員構成と活動内容は平坂読「僕は友達が少ない」に似ている。