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3件
生物学的に、しょうがない!
著者 石川幹人
「やる気が出ない」「ついつい食べ過ぎてしまう」「イライラしちゃう」「片づけられない」「フラれてつらい」「死にたくない」……などなど、人生は悩みの連続です。
しかし、それらの悩みは全て、生物学的に、しょうがないのです!
なぜなら、ネガティブも、イライラも、モヤモヤも、
全ては遺伝子に組み込まれた素晴らしき機能なのですから。
本書では、
「なんでも先延ばし、やりたくないの、しょうがない!」
「片づけられないの、しょうがない!」
「いつも遅刻ギリギリ、しょうがない!」
「人前で緊張しちゃうの、しょうがない!」
「人の目が気になるの、しょうがない!」
「ついつい衝動買い、しょうがない!」
「死にたくなっちゃうの、しょうがない!」といったように、
生物学の専門家が、あなたを科学的にとことん甘やかします。
さあ、あなたが持っている、努力ではなんともならないその悩み、
ポジティブに諦める方法をお教えしましょう。
生物学的に、しょうがない!
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2022/02/10 10:33
にんげんだもの、しょうがない。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:asahiasumoasuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気に読み終えてしまいました。
これから悩んでいる時や苦しむ時など多くあると思いますが、これを読んで笑って過ごしたいと思いました。
だって、とか、でも、などの逃げる言葉を肯定的にかんじられる本でした。また、そのような環境を作り上げている組織であることを問題にしながら仕事を前向きに捉えれそうです。
ありがとうございました。
生物学的に、しょうがない!
2021/09/06 17:17
「人間だもの」は、「人間だって生物だもの」だね
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
20世紀末に、進化論と脳科学を介して心理学と生物学は強く結びつくようになった。アメリカの心理学教育のバイブルとされる教科書では、心理学の各項目に生物学的視点と脳科学的視点が併記されるようになった。こうした科学的知見を背景に、進化心理学者の著者が「生物学的にしょうがない」「人間だって動物なんだから」という見方で、生物としての人間、そして個人の遺伝的特性=個性に従って考えることにより悩みを解決しようと提言している。曰く、人間も、生物として遺伝的に規定された「向き・不向き」「好き・嫌い」がある。進化の過程で獲得した遺伝子の指令で得られた、人間という種として共通した「好き・嫌い」もある。また、最近の生物学の研究により、人間の数学や音楽などの諸能力や性格には、遺伝子が大きく影響しており、作り変えるには大きな努力が必要だとわかっており、人間という種内の遺伝的変異により個人の特性は大きく変わるということが明らかになっている。こうした、遺伝的に規定された自分の特性をもとに、どれを頑張るべきで、どれを諦めるべきかを見極めることが、幸福な人生を送るために必要と著者は説く。
その上で、この遺伝的に規定される情動とうまく付き合っていく方法も併せて説明されている。著者によると、遺伝的に規定される情動や行動を「ホットハート」といい、これは狩猟採集時代に獲得された生物学的な特質である。これに対し、脳の前頭前野を中心とした機能である意識的な働きを「クールマインド」と定義し、「クールマインド」の理性的な行動で社会が高度化し、現在の文明社会が形成された。著者は、こうした「ホットハート」と「クールマインド」という両者があるという心の仕組みを知るとともに、狩猟採集時代に形成された「ホットハート」に裏打ちされた文化と、「クールマインド」に裏打ちされた現代文明の生物学的な齟齬があることを理解し、その違いを前提として「クールマインド」で 両者のバランスを取ることが重要という。例えば、「ホットハート」では、うまくいかないときに暴力に訴える対象法をとるが、文明社会では暴力をなくすという合意があるので、暴力に訴える気持ちを「クールマインド」でうまく抑制するということである。これは、本書の主張をもとに解釈すると、「ホットハート」により発動する暴力の衝動を、「クールマインド」で一方的に抑え込むのではなく、暴力の衝動が生じるのはしょうがないから受け止めるとしても、うまく逃がして別の形で表現するということだと理解できる。これは、アンガーマネージメントや、アサーションにも通じるものと思われる。このほか、「ホットハート」に対応するために、人間だけが生物学的に身につけた「想像力」を適度に発揮して対処することも有効としている。また、加えて人間の持つ「社会性」という生物学的な特性を生かすと、「ホットハート」で仕方がないことも「他者のために」と思うこともやる気が出て対応できる可能性がある。このため、生物学的にしょうがないことの一部は、自分の社会性をうまく刺激する環境を探し当てれば、改善が期待できるとのこと。
こうした仕組みを知った上で、自身の「ホットハート」を受け止めて「クールマインド」で適応していくことが良いと思った。
2024/04/29 17:01
人間だもの
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
だもの生物学的にそうなっているんだったら、しょうがないと自分に優しくなることが出来るので、おもしろかったです。