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悪の令嬢と十二の瞳
著者 駄犬(著者) , saino(イラスト)
公爵令嬢セリーナは王太子から婚約破棄され、服毒刑にて人生を終えた――はずだったが、何故か巻き戻り二度目の人生がスタート。ちなみにあれは冤罪だ、とんだ冤罪である。だって「ちょっと聖女の頭めがけて鉢植えを落としただけ」で「殺してはいない」のだから。
前回の敗因は有能な部下がいなかったこと。であれば今度は拠り所のない孤児を引き取り暗殺者に育て上げ、自分をコケにしたやつら全員をぶちのめすのだ! こうしてセリーナの従者育成計画が始まるが、過酷な訓練を経て仕上がったのはある意味最強の従者たちと番犬で!?
「我々はセリーナ様を愛しているか?」
「生涯忠誠! 命を懸けて! 忠誠! 忠誠! 忠誠!」
「セリーナ・・・・・・、“あれ”はなんだね?」
「お父様、彼らは従者としての使命を前に、ああやって気を引き締めているのです」(すまし顔)
人生二度目の倫理観ぶっ飛びヒロインが征く、ちょっぴりおかしな逆行転生×悪党×勘違い英雄譚!
悪の令嬢と十二の瞳 ~最強従者たちと伝説の悪女、人生二度目の華麗なる無双録~
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悪の令嬢と十二の瞳 ~最強従者たちと伝説の悪女、人生二度目の華麗なる無双録~
2025/01/30 01:47
良い意味で予想外の結末だが、納得できる終わりだった
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
傲慢で我儘で聖女を殺そうと企んだ公爵令嬢は、婚約者の王太子に婚約を破棄され処刑された。
そしてなぜか赤子からやり直していた。
学友も従者も誰も助けてくれなかった経験から彼女は学び、自分を強く鍛え上げながら、死ねと命じれば死に、殺せと命じれば殺す忠実な部下を欲して問題児の孤児達を厳しく教育する。
やり直しても性根の変わらない悪女が二度目の人生で何をどう変えていくのかを描いた物語。
安心と信頼の駄犬さんブランドだよ!
そして犬。
猫作品は多くあれど、ここまで犬が重要ポジションな作品も珍しい気がする。
さりげなく重要ですごい。
駄犬さんの創作って王道テンプレに対する現実的な疑問を、いかに違和感なく解決して納得させた上で魅力的に描けるかを常に追求していて好き。
見事に悪女の性根はそう簡単に変わらないが、変わるとすれば年月による学び、だったり、そもそも悪女になった環境を用意したり、なぜやり直せることになったのかを逃げずに向き合ってくれた。良作。
エピローグは合ってもなくても良いけど、合った方が後味は良い。