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紙の本23区格差
2016/03/14 13:41
【地域創生】
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aotogurashi - この投稿者のレビュー一覧を見る
特別区の財政状況や特色が把握でき、それを踏まえたうえで、区の取組をあらためて考えることができます。
紙の本23区格差
2016/01/11 17:09
知名度順でランク分け
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は各テーマ(少子化・高齢化・交通事故・犯罪・年収・学歴・職業等)に沿った23区比較(総論)、後半は23区それぞれの特徴を簡潔に言及(各論)するという構成です。
私は東京郊外に住んでいて、23区の位置関係さえ怪しい認識ですが、総論については概ね印象どおりで、大した驚きはありませんでした。、「格差」という言葉を使っていることに顕れているとおり、所得面の豊かさ等(三高)が本書の大きな物差しとなっています。
また各論(23区の通信簿)については、データに基づくものとはいえ、著者の独断と偏見による意見でした。なおランク順は、単なる知名度順であり、あえてランク分けする必要があったのでしょうか?
各区の主なキーワードは以下の通りです。
新宿:一人暮らし天国、渋谷:企業主体の文化、品川:商店街、港:所得水準、世田谷:専業主婦文化、目黒:女性に一人暮らし、中野:若者のまち、中央:緑が少ない、練馬:田舎とアニメ、杉並:パラサイト男子とポルシェ、江戸川:家族力、葛飾:寅さん、台東:家業のまち、豊島:消滅可能性都市、大田:田園調布と蒲田、板橋:骨太、墨田:スカイツリーと職人まち、文京:丘と谷、足立:本音(犯罪・ヤンママ)、江東:埋め立て、荒川:昭和・都電、北:過成熟
紙の本23区格差
2016/02/15 16:20
データーの元となったランクづけの根拠が疑問
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
Aクラス
新宿区 渋谷区 品川区 港区 世田谷区 目黒区
Bクラス
中野区 千代田区 練馬区 杉並区 江戸川区
Cクラス
葛飾区 台東区 豊島区 大田区 板橋区
Dクラス
墨田区 文京区 足立区 江東区 荒川区 北区
独り勝ちと言われる東京の中の格差を分析という触れ込みだけど、元々のランク付けの根拠に疑問符が出てしまう。
紙の本23区格差
2016/12/25 16:09
データに基づいた分析がされています
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はほぼすべて客観的なデータによって分析がなされています。客観的な数字というものは一見公平なようで、正しくその意味を把握することは難しいものなのですが、その点も考慮されています(具体的には面積、昼間人口、夜間人口のいずれで割るのが適切であるのかといったことなどについて本文中触れられています)。
ただその一方で西高東低といわれるイメージを形作る原因となるようなデータがどこかにないかなと思っていたのですが、その点はピンときませんでした。
気になったデータ
建物全壊率(第2章Part5、安心安全な区):一般的に考えられているように西高東低の様子がみられるようだ。荒川区、墨田区などの隅田川、荒川に挟まれた地域はあまり良くない結果に、一方板橋区、練馬区といった江東デルタと武蔵野台地による強固な地盤のある北西部は良い結果となっているとのこと。地盤の強固さは震災が日本のどこかで起こると注目されるポイントであろう。震災を境に浦安の地位が低下しましたが、そういったことが起こる前は人々はあまりそういったことに関心を示してこなかったんですけどね。
一人暮らし世帯の割合(新宿区):新宿区がトップというのは納得の結果だろう。やはり新宿区は便利であり、また東京駅近辺のような住宅のない地域とは違うので、一人暮らしに適した場所なのだろう。ワンルームマンションも多く、飲食店やコンビニなどの環境も整っているとのことである。確かに郊外は広いマンションしか建設されませんもんね。というか新宿近辺のような場所はワンルームマンションの需要が大きいんでしょうね。
民営借家の割合(中野区):中野区の1位は想定できる結果だ。賃貸アパート・マンションの多い豊島、新宿、中野の各区で、前2区は分譲マンションも多いが、中野区だけは賃貸に特化しているそうだ。なにはともあれ、この借家の多さが人口密度全国1位の原因となっていると筆者は分析している。中野区ってなんとなく家賃高くてお買い損なイメージなのですが、需要があるから家賃が高騰するんでしょうか。
人口増加率(中央区):都心部に位置する中央区が人口を増やそうと躍起になっていたことが語られています。東京は大阪や名古屋と比べて通勤時間が長く、混雑もしていてストレスフルな通勤を強いられるわけですが、都心部に住宅が増えることはいいことだと思うので今後も質の高い住宅を供給してほしいものです。ところで中央区という名前はありふれているのでもっと特徴的な名前の方がいいと思うのですが。千代田区とか区の名前にブランド力があると思うんですよ。
農地面積(練馬区):確かに練馬大根といったように農のイメージがありますね。4階以上の建物割合最下位、木造建物の割合1位と、田舎のイメージどおりの結果に。しかし葛飾区や北区といった周辺部より田舎ってなんだかもったいない。もっと土地を有効活用できないだろうか。そんなに不便なんですかね、練馬区って。
一戸建ての割合(葛飾区):賃貸アパートが杉並区、中野区。賃貸マンションが新宿区、渋谷区。すべて西側である。一方一戸建ては葛飾区、練馬区。なるほど、葛飾区はぎりぎり庶民でも23区の一戸建てが叶えられる素敵な地域というわけか。ただ、杉並区なんて中央線は駅の数少ないから、駅から離れたところは一戸建て作りやすそうな気がするんですけどね。
紙の本23区格差
2016/02/22 22:31
【ネタバレあり】某掲示板の地域煽りを本にしたようなモノ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょー - この投稿者のレビュー一覧を見る
いきなりネタバレですが
帯の裏面は「その区を知っているか」ランキングです。
目黒駅が品川区にあろうが、品川駅が港区にあろうが、それでもその区のポイントらしいです。
この時点でなんだか雲行きが怪しいぞ^^;
テレビや雑誌で取り上げられていたので、読んでみました。
が、結局は帯どおり、「都心区(特に港区)はすげー!神!」「足立区笑 ぷぷ笑 貧乏くせー笑」みたいな感じの論調に終始しているので、ネット掲示板を見てるのと正直そんなに変わらなかったです。。。
大体、「本当の意味で23区の強さを描き出す」なんて歌っている割には、「勝ち組区」「負け組区」なんて差別的な用語を使ったり、それこそ帯で「足立区民は貧乏人!」(結局はそういうことを言っているんですよね??)なんて言っていたり、これじゃあただの地域煽りじゃないですか。。。
もう一つ。この本の編集者が著者に執筆を依頼した理由は、「豊島区に家を買ったのに、消滅可能性都市だなんて言われて腹立つわ!」ということだそうです。(公開されている、出版社のポータルサイトより)
堂々とそんなことを書いているのでは、意図的に豊島区に有利なことを書いてもらおうとしたと思われても仕方ないのでは・・・?
23区なんてもともと一つの「東京市」だったのが、戦争の影響で人為的に23に分割されたんだよね。
だから、その中央には都市機能が集中していったし、郊外にはいわゆる「迷惑施設」が集中してしまうのはやむを得なかった。
だからこそ、どうしてもいろいろな面で格差が生じてしまう。
でもそれは歴史上仕方のないことであって、その格差をことさらにあげつらう必要なんてない。
この本を読んでいて、悲しくなった次第です。。。