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紙の本パンセ 2
2020/07/12 16:24
17世紀のフランスの哲学者であり、科学者であったパスカルの幅広い思考が垣間見られる名著です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、17世紀のフランスの哲学者、自然哲学者、物理学者、思想家、数学者、キリスト教神学者、発明家、実業家であったブレーズ・パスカルの遺著です。同書では、人間の欲望の構造、個人と共同体の問題、他者の存在によって想像的な自我が生ずること、認識と視点・言語との関係、テキスト解釈と暗号の問題、等々の重要で深遠なテーマが扱われており、特定の思想的・宗教的な立場を超えており、現代でもそのテーマの重要性は変わっていません。それゆえ現代でも世界中の人々によって読み継がれている名著です。 パスカルの理科的才能(幾何学の精神)と文科的才能(繊細の精神)が見事に融合した思考が垣間見られます!
紙の本パンセ 1
2020/07/12 16:19
晩年のパスカルが書き留めたものを編集した、いわゆる遺著です!
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、晩年のブレーズ・パスカルが自らの書籍の出版に向けて、その準備段階で、思いついた事を書き留めた数多くの断片的な記述を、彼の死後に遺族などが編纂し刊行した遺著と言われています。同書全体は様々なジャンルに属すると人々から見なされてきました。哲学・神学、傑出した知性による思索の書、人生論、モラリスト文学、宗教書などです。もともとパスカルの意図としては、護教書執筆の構想があり、それの材料となる断片を書きためていたらしいということが諸研究により次第に明らかになってきました。もっとも、それを踏まえたとしても同書はその思索・思想の奥深さと、つきつけてくるテーマの多様性と鋭さなどにより、やはり護教書に留まるものではないと見なされています。ぜひ、このパスカルの遺著を一度、お読み下さい。なお、中公クラシックスからは2巻シリーズで刊行されており、1巻目の同書は、「第1章 精神と文体とに関する思想」、「第2章 神なき人間の惨めさ」、「第3章 賭の必要性について」、「第4章 信仰の手段について」、「第5章 正義と現象の理由」、「第6章 哲学者たち」、「第7章 道徳と教義」、「第8章 キリスト教の基礎」という内容になっています。
電子書籍パンセI
2018/08/15 13:10
考える葦
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投稿者:Ottoさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を手にする人は、断章347「人間はひとくきの葦にすぎない、自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。」という一節を確認するために読み始め、また、「クレオパトラの鼻。それがもっと低かったなら、地球の歴史はすっかり変わっていただろう。」をみつけて安心するのだろう。
しかし、ルネッサンス、産業革命が進行中の17世紀フランスの知識人に様子、考えを理解できる好著である。