夢をかなえるゾウ
200万部を突破したベストセラー。「成功法則書を読んでも人が成功しないのはなぜか?」この疑問に対する1つの解答を用意したのが本書です。
主人公は「人生を変えよう」と思っているけど、何も変えられない普通のサラリーマン。そこへある日突然、ガネーシャというゾウの姿をした神様が現れ、主人公の家にニートとして住みつき、ゲームをしては寝るだけの怠惰極まりない生活を始めます。
しかしガネーシャは自信満々にこう言います。「今からワシが出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する――」。
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夢をかなえるゾウ 1
2012/05/18 02:46
ここで一句。「関西弁の ゾウの話術に 一気読み」 『ウケる技術』の著者による、笑いと涙のファンタジック自己啓発ストーリー。
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しのはら - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯には「ファンタジー小説」とあるけれど、本書は「ファンタジー仕立ての自己啓発本」といった方が正確かもしれません。
だけど、だけどね、こんなに面白い自己啓発本って、なかった。もう一気読みです。
だって、関西弁を話すゾウですよ?
自分を変えたいサラリーマン「僕」の願いを叶えるため、ある日突然現われた自称「神様」のゾウ、ガネーシャ。これが実は、とんでもないお騒がせゾウだった。
ガネーシャは、関西弁の巧みな話術(というかケムに巻くよなガネーシャ式論理)で「僕」と契約を交わし、アパートに住みついて押入れに寝床まで作ってしまう。好物は、あんみつ。
そう、これ、「ドラえもん」などに代表される「異人同居譚」とでもいうべきシチュエーションですよね。なので、馴染みある状況設定にハマって、お話の中にスッと入れちゃう。
わがままで食いしん坊で非常識なガネーシャとの暮らしは、「僕」にとっては冷や汗と「ありえねぇ!」の連続で、ハタ迷惑もいいところなのですが、読者としては、も、大爆笑なのです。
ともすれば説教臭くなりがちなこの手のお話を、「美味しい青汁」みたいにイヤミなく面白くゲラゲラ笑いながら飲み込ませてしまうのは、さすが『ウケる技術』水野敬也氏の面目躍如というところ。
自己変革のために、ガネーシャが毎日ひとつ「僕」に課す課題は、そんなに目新しい事でも、難しい事でもない。
曰く「靴を磨け」「トイレ掃除しろ」「コンビニで募金」「会った人を笑わせろ」・・・。
でも、ひとつひとつの課題の目的や背景を、ガネーシャが(ウソかマコトか)これまで育てた「子」たちの実例を引きながら、親切丁寧に教えてくれます。(もちろん関西弁で)
そして、これがまた説得力あるんですわ。なにしろ育てた「子」たちってのが「(松下)幸ちゃん」「(本田)宗ちゃん」「ロックフェラーくん」・・・(以下、名だたる大物が続々と)なんですから。
ガネーシャに振り回されながらも、着々と教えを知り、少しずつ意識が変わっていく「僕」。しかし、どんなにたくさんの教えも、知っただけでは自分を変える事はできない。最後の決め手となるものとは・・・。
この本を読んだ人が、みんな、有名人やお金持ちになったり、大きな仕事を成し遂げるとは、思いません。
でも、この本を、ガネーシャの教えをすべて実行した時、その人は確実に「いいヤツ」になっていると思う。
この本がベストセラーになって売れれば売れるほど、日本は「いいヤツ」だらけの「いい国」になるんじゃないかしら。
偽装だらけの「美しい国」なんて全然信用できないけれど、ガネーシャ式のそんな「いい国」なら、信じてみたいかも。
水野敬也氏の意図するところも、意外とそんな事だったりして。「成功者を作る」なんて事じゃなくね。
夢をかなえるゾウ 2 ガネーシャと貧乏神
2013/01/06 17:28
大ベストセラーの第二弾。
14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
大ベストセラーの第二弾。
前作はエンターテイメントとしても、自己啓発本としても最高傑作でした。そのようなベストセラーの後は、たいてい駄作となる可能性が高いのですが、本書はかなりの出来だといえそうです。
前作では、生き方に関する、考え方や行動の仕方についてのものが多かったのですが、本作はテーマをもう少し範囲を狭くしています。
ずばり「お金」に関する考え方について書かれています。
そのため、メインの神様であるガネーシャの他に「貧乏神」が登場してきます。
話の大筋は、売れないお笑い芸人が、ガネーシャと組んで、コントの頂点を目指す、といったもの。その過程のなかで、貧乏とは?幸せとは?ということを考えていきます。
主人公がお笑い芸人だけに、話の展開は、前作以上にお笑いが満載。すぐに読み切ってしまいます。
ただのエンターテイメントでないのが、著者である水野氏のすごいところ。共感できる部分がたくさんありました。
お金もちが幸せではないということ、夢を追いかけている時代が最も充実しているということ、など。
お金は目標にはならない。
結果としてお金もちになるのはいいとしても、その過程でどういう姿勢で生きているか、が大切。当たり前と思っていますが、実践するのはなかなか難しい。
テーマをお金と絞ったため、より明確に著者の言いたいことが伝わる半面、たくさんのメッセージが詰まっていた前作よりは、その分小さくなった印象があります。
著者の才能にただただ脱帽。
龍.
夢をかなえるゾウ 1
2008/06/07 10:13
笑いというプラスの感情と共に頭に入れる成功法則、これは有効では。
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ココロの本棚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういうテーマをこんなにおもしろくしちゃうとは!笑いの中に成功のエッセンスがたっぷり詰まっています。
「成功したいという気持ちはあるけど、そのための努力が続かない」
「はっきりした夢がない。何を頑張っていいのかわからない」
「成功法則の本を読むたびに意識は高まるのだが、意志が弱いため元に戻ってしまう」
それもそのハズ。本を読むだけで成功できるならそんな簡単なことはありません。
成功したい!でも出来ない、そんな負の連鎖。身をもって感じている方、私を含め多いのではないでしょうか。
『ほんの一握りの成功者と自分をわけるものは一体何!?』
そう考えたときに、私の頭の中には「才能?努力?生まれ持った資本力?運?」など、その原因と思われる言葉がずらーっと出てきます。でもよくよく考えると、それって全部言い訳にすぎません。自分への甘えと言い換えてもいいでしょう。それらしい理由を見つけて、前に進まない自分への安心材料にしているのです。世の中には何もないところから巨万の富を築き上げた人もいるというのに。
この本は、「今の自分に納得がいかないけど、具体的に何もしていない人」の前に、突然舞い降りたインドの神様【ガネーシャ】のお話。
神様といっても、ゾウの姿をして関西弁で喋りまくる、陽気で大食いでちょっと迷惑な神様です。そして、どうやら彼は古今東西の成功者たちの業績にも一役買っているらしく・・・・・・?
とにかく会話のおもしろさに短時間で一気に読んでしまいました。笑える本なので、外出先で読むのは要注意です。
仕事で成功したい!という人だけでなく、毎日を自分なりに楽しく幸せに暮らしたい人にもオススメです。
何気ない行動の中にも、毎日をスペシャルに過ごすコツはいっぱい隠されているんですね。
「楽しく努力する」ためのヒントがたくさん詰まっています。
あくまでヒントなので、実際に行動しなければ何も変わらないのですが、簡単に実践していけそうなこともたくさん含まれています。要はいつもしている行動にプラスの意味づけをしていくことが鍵なのかな!と思いました。
つい勢いで読んでしまいましたが、また何度でも読みたい本です。