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平安貴族サバイバル
著者 木村朗子
和歌を詠んだり楽器を奏でたり、恋愛に一喜一憂したりと、優雅な毎日を送っているように見える平安時代の貴族たち。
しかし実際は、セルフプロデュースやコミュニケーションのスキルがないと生き残れない過酷な世界で、様々な戦略を駆使してサバイバルを図っていた。
実務能力より見た目とセンスの男社会、教養を武器に女主人をサポートしたエージェント=女房、天皇の縁戚になるという一大プロジェクトにまつわる悲喜こもごも、乱れ飛ぶ愛情と呪詛……。
そこには、ジェンダーやルッキズム、シスターフッドといった現代にも通ずる問題も。
本書では古典文学だけでなく女性学などにも詳しい著者が、そんな弱肉強食な世界に翻弄されながらも意外とアグレッシブに生きた人たちの軌跡を、史実と文学作品をもとに解説。
歴史や古典文学への理解を深めるとともに、現代にも通じる人の生き様や心の動きを浮かび上がらせる。
平安貴族サバイバル
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紙の本平安貴族サバイバル
2022/10/01 22:23
平安貴族は大変
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代の宮中の様子、貴族社会の在り方など様々な方面から解説。もちろん恋愛事情もね。
雅なイメージの平安貴族ですが、いろいろ大変だったみたいで、その様子は現代社会に通じるものもある。
地位を上げる手段が武力でないなら、学力でのし上がるしかない。
摂関家以外の貴族の女性は宮中に出仕し、すなわち働かなくてはならない。武器は教養だったりする。
摂関家の娘は入内し帝の寵愛を得て男児を上げなえればならない。そんな確率低い戦いを一族のために勝ち抜かなければならない。身分の高い女性も大変。
紙の本平安貴族サバイバル
2022/09/16 11:37
平安時代だからって心安らかでもない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代の生活に関して、史実と当時の物語を使って解説。美意識の強さと教養、頭の回転の早さが大事。なかなかに厳しい貴族の生活。
過去の類似本を超える目新しさがあるかどうか。