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モンゴル最後の王女:文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔
1927年、内モンゴル・オルドスにチンギス・ハーンの血を受け継ぐ最後の王女スチンカンルが生まれた。
17歳の冬、父の従者だったボロルダイと結婚し、一人息子に恵まれて穏やかに暮らしていたが、中華人民共和国建国後、その人生に暗雲が立ち込める。
スチンカンルは反革命分子のレッテルを貼られ、使役に駆り出され、祖先を祀る聖地を開墾する屈辱に甘んじなければならなかった。
そして、あの文化大革命が始まる―。
著者の楊海英氏自身も内モンゴル・オルドスの出身。
中国で現在もなお続く苛烈な民族問題の知られざる実態を、激動を生き抜いた女性の半生を通じて描きあげた迫真のドキュメンタリー。
モンゴル最後の王女:文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔
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モンゴル最後の王女 文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔
2021/05/02 12:46
現在でもなお続く中国の民族問題を、一人の女性の半生を通じて描き上げた迫真のドキュメンタリーです!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『逆転の大中国史:ユーラシアの視点から』、『独裁の中国現代史』、『ジェノサイドと文化大革命:内モンゴルの民族問題』などの著作で知られる楊海英氏の作品です。同書では、1927年、内モンゴル・オルドスにチンギス・ハーンの血を受け継ぐ最後の王女スチンカンルが生まれたという事実から語りが始まります。17歳の冬、父の従者だったボロルダイと結婚し、一人息子に恵まれて穏やかに暮らしていたのですが、中華人民共和国建国後、その人生に暗雲が立ち込めていきます。スチンカンルは反革命分子のレッテルを貼られ、使役に駆り出され、祖先を祀る聖地を開墾する屈辱に甘んじなければならなかったのです。そして、あの文化大革命が始まります。同書は、中国で現在もなお続く苛烈な民族問題の知られざる実態を激動を生き抜いた女性の半生を通じて描きあげた迫真のドキュメンタリーとなっています。ぜひ、読んでいきたい一冊です。