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気散じ北斎
著者 車浮代
希代の絵師・葛飾北斎とその娘・お栄。
数十年にわたる奇妙な親子の絆。
そして蔦重や写楽、歌麿らとの
交わりのなかで浮かび上がる、驚愕の真実とは?
25年大河ドラマ主人公・蔦屋重三郎も登場の傑作時代小説!
あんたは私で私はあんた――
絵師・葛飾北斎は後妻の連れ子であるお栄(後の葛飾応為)と初めて出会ったとき、
手本と寸分たがわぬ線で蛇の絵を見事に描く姿に驚く。
お栄が酒癖の悪い実の父親から虐待を受けていたことを告白すると、
北斎は一生をかけてお栄を守ると誓うが…
合わせ鏡のような北斎とお栄の奇妙な親子関係と版元の蔦屋重三郎、東洲斎写楽、喜多川歌麿、渓斎英泉ら絵師との交わりのなかで、
ある驚愕の真実が浮かび上がる――綿密な時代考証と斬新な着想で描く傑作長編小説!
「「狂」を生きる北斎の知られざる豊かなエピソードを活写した傑作」
菊池仁(文芸評論家)
気散じ北斎
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気散じ北斎
2024/05/06 12:52
葛飾北斎とその娘お栄
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵師葛飾北斎とその後妻の連れ子・お栄(葛飾応為)との数々のエピソードを描き、北斎の一代記となす。斬新な着想と、しっかりとした時代考証に基づいた記述により、物語が彩り豊かになっている。小布施の北斎美術館で見た絵が、脳裏に鮮明に思い起こされる。北斎とお栄は、互いに影響しあいながら成長したことがよくわかる。単なる父親と娘の関係に終わらなかったかrこそ、後世に北斎の偉業が残ることになった。