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「穂束栞は夜を視る」シリーズ
著者 嗣人
小学4年生の穂束栞(ほづかしおり)は、車で移動していたところを怪異に襲われ、唯一の肉親だった祖父・千畝(ちうね)を亡くした。傷心中の栞を訪ねてきたのは、祖父の弟子を名乗る道士・白銀(しろがね)と獰猛な大男・窮奇(きゅうき)。二人は、怪異を惹き寄せる特異体質を持つ栞を守るためにやってきたのだという。霊能力者だった祖父の死をきっかけに、結界が解かれ、さまざまな妖魔が栞に襲い掛かる。この世ならざるモノから目を背けてきた栞だったが、白銀・窮奇と出会い、怪異に立ち向かうことを決意する。
『夜行堂奇譚』嗣人が放つ、スペクタクル・ホラーシリーズ開幕!
穂束栞は夜を視る
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2025/04/23 08:12
スペクタルホラー開幕
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖父を亡くし天涯孤独となった小4の栞の元に現れた、祖父の弟子・白銀と窮奇。視える事で、惹き付ける事で狙われる栞と、彼を守る二人の男たちと、引き継がれた想いを胸に怪異に立ち向かうスペクタルホラー。
他の人には視えないモノを退治する物語、とは簡単に纏められない設定の奥深さ。主人公がまだ幼く、その年齢設定で大丈夫か?と心配になったが、逆に素直な子供の視点がある事で冒険度とワクワク感が増した。栞の家族の事や、二人の弟子の事も謎が多く、その他の登場人物も何となく皆怪しさがあり、誰も信用出来ない恐怖にもずっと付き纏われた。
家でも学校でも、ただ守られる事だけを選ぶのではなく、自分でしっかりと選択して進んでいく栞の姿に勇気をもらえた。
栞くらいの年齢〜大人まで楽しめる、妖魔討伐成長物語。