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マル農のひと
著者 金井真紀
瀬戸内海に浮かぶ島の農協で仕事をしながら道法正徳さんがたどり着いた魔法のような農法ができるまで。ギュッと縛って砂利を撒く驚きの農法はどうやって確立されたのか。
2部では農法実践者のはなしを聞く。隠れキリシタン、水俣、原発…変なおっちゃんに連なるやっぱり変な農のひとたちのはなしから、色とりどりの人生が見えてくる。
マル農のひと
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2021/05/16 21:35
バランス感覚があって、脱力系なところがよい
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投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自然農法や有機農法など、一つ間違うと宗教やイデオロギーになってしまうところを、面白おかしく描いていて、安心して読めます。
あとがきによると、当初は画期的な農法の解説書を周りから期待されつつ、その農法の考案者だけに着目した内容になる方向であったものの、収束点がうまくまとめられずにいたが、ほかの実践者のことも記事にすることで本になったとのこと。この方向性を変えたことで、本の内容に深みが増しています。
また、現段階では考案者のやり方が間違ってなさそうであるが、まだこれからもトライアンドエラーを繰り返して、結論を探すプロセスは続いていく、というところに好感が持てました。