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青薔薇アンティークの小公女
◆◇◆『龍に恋う』シリーズの道草家守が描く、新たなマイ・フェア・レディ物語!◆◇◆ 身寄りを亡くし、絶望の淵にいた少女ローザ。彼女はある事情で、居場所も母の遺品すらも奪われた。そこに手を差し伸べたのが、美貌の貴公子アルヴィンだったーー。 ローザは看板娘として、妖精と花のモチーフを蒐集(しゅうしゅう)した彼の店に勤めることに。地位と財をもち、一風変わった彼の優しさに触れて、次第にローザは生来の聡明さと凛と美しい佇まいを取り戻していく。 一方、アルヴィンが伝承上の妖精に強い関心を寄せる背景にも、秘めた過去と哀しみがあり・・・・・・? 伝承に託された謎が、孤独な二人の魂を救う。西洋幻想浪漫開幕!◆◇◆妖精の伝承が薄れた産業革命時代。孤独な少女と銀の貴公子が、かけがえのない愛を見つける。これは時代に忘れられた、優しいフェアリーテイル◆◇◆※特典として、同著者『龍に恋う』のキャラクターが登場する書き下ろし短編ストーリー「乙女と薔薇と花言葉」を収録。
青薔薇アンティークの小公女4
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2022/05/19 00:15
続刊もぜひお願いしたい
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母を亡くし職場を解雇され困窮していたところを偶然出会った美貌の骨董屋店主に雇ってもらえることになったローザ。
妖精に執着する店主に持ち込まれる妖精絡みの相談を共に解決しながら、互いの足りないものを埋めていく物語。
産業革命期らしい上流中流労働者階級といった階級差のある時代で、かつて妖精と契約した国主と詠われた国だったが時代と技術の発展と共に妖精は存在しないという風潮になった世界観。
持ち込まれる事件も妖精の知識を元に解決するものの、現実的な問題でやはり妖精ではなかった、という話なのだけど、そこがいい。
随所にちりばめられた不思議が、実は妖精いるでしょ!と読者に希望を抱かせる辺りすごく好き。
妖精の祝福を受けたせいで幸運すぎる代わりに感情を失ったという店主も、ローザ絡みでは明らかに感情の揺らぎを見せるのも恋愛もの好きには美味しい。
ローザの出生の謎も実は妖精と契約したとかいう王家の血が入ってるが故の特別な瞳で、妖精との繋がりがあるから店主も惹かれるのでは?という当然の妄想ができるのが良すぎる~!
実際には違っててもいいから続きもください!
2024/10/21 05:07
続きはよ~~~!!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【ネタバレ】
ロビンの言葉がきっかけで、ローザはアルヴィンの自分への態度は妖精の瞳によるものではないかと疑うようになってしまった。
一方アルヴィンも自分の感情の発露に慣れず、わからず、ローザに過剰に接してしまう。
ややぎくしゃくした二人は、アルヴィンの故郷である領地で、かつて妖精に攫われた時に何があったかを知ることになる四巻目。
アルヴィンの真相がまさかですごかったんだけど、それ以上にラスト!
いや、ローザの父が高貴な血筋だろうことは想定通りだけど、妖精公爵の血縁ってこと?
最後に現れた男はさすがに異母兄弟だと問題だろうし、従兄弟だとか?
同じ妖精の瞳を持つ血縁だとして、相手はローザを花嫁と呼ぶほど惹かれたとしても、ローザの方の心情としてはそう書かれてないから心変わり的な心配はしてないけど、不穏すぎるラストでめちゃめちゃ続きが気になるんですけど!!
いや、グレイ家の真相もだいぶ衝撃だったけど、ホントにラストが全部持ってったわ。
グレイ家のイザコザはだいたい不器用で愛情表現下手だった当主が悪かったでFAでしょ。奥様可哀想。
それに巻き込まれることになった子供達も。
あともうエセルの出番がないと残念だ。貴重なねこちゃんが……。
2023/10/15 01:42
今回も素敵だった!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖精に祝福されたという逸話のある花嫁のパリュールとの出会いをきっかけに、所有一家の遺産相続問題に巻き込まれた二人。
渦中に出会った赤髪の青年は、ローザの瞳の秘密を知っているらしい。
アルヴィンとローザ、それぞれの互いを想う気持ちが強く育っていく3巻目。
特に感情がわからないアルヴィンが、自分の中でようやく発生した感情を理解できずに戸惑っている様子と、間違えながらも手探りでローザに歩み寄ろうとしている感じ最高でした。
一方でローザの言わなければアルヴィンには伝わらないけど、言えない。もわかる。
恋心もそうだけど、人間て非合理的だとわかっていながら、不正解だと知りながら、目を背けてしまうことってあるよね。
ちょうど昨日「不調を感じながらも医者にかかって病気だと発覚したら怖いから受診しない」という話を見かけたのを思い出したわ。
ロビンはエドワルドと別れたことを後悔したようだったけど、エドワルドは妖精に愛された細工師ということは、二人の過去も関係した忠告だったんだろうか。
ロビンの再登場待つしかないわ。
この話は伏線がわかりやすくて読みやすいから読んでて楽しいね。
次巻もはやく読みたい!