- みんなの評価
4件
潮風シリーズ
著者 喜多嶋隆(著者)
突然小さなお店を経営することになった海果だが、奮闘むなしく店は閑古鳥。そんなある日、ちょっぴり生意気そうな女の子に出会う。「人生の戦力外通知」をされた人々の再生を、温かなまなざしで描く物語。
潮風マルシェ
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
潮風キッチン
2021/09/28 20:28
『潮風キッチン』
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親が家を出てしまい途方に暮れる18歳の海果
残されたのは築50年の小さな居酒屋と店の借金325万円
港の魚市場で拾った魚で食つないでいるところに信用金庫から返済の督促が
そんなとき、ませた中学1年生の愛と出会う
母親が入院、父親が不在でも、強気で生きている愛
愛を気づかう若い漁師の一郎
左遷のピンチにある信金職員 葛城
陰のある人気の若手俳優 慎
さまざまな事情で“戦力外通告”をうけた人々が葉山の海辺にある〈潮風キッチン〉を舞台に再生し希望を見つけていく物語
〈捨てられるために育つ野菜などいない〉
〈捨てられるために獲られる魚もいない〉
そんなメッセージを、今回の物語の主人公である18歳の海果と12歳の愛に、僕は託した。──「あとがき」より
新鮮でおいしいシーフード料理のスパイスはフードロス、貧困、家族の問題
そして、エルトン・ジョン、キャロル・キング、ビートルズ……
店のミニ・コンポからは今作でもグッド・タイミングのBGMが流れている
ちなみにタイトルはテラスモールのフードコートとは関係ない
2024/11/13 20:52
『潮風マルシェ 潮風キッチン4』
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉山にある小さなシーフード食堂〈つぼ屋〉を営む海果と愛
春を迎え、2人をとりまく人たちにも転機が訪れて……
〈つぼ屋〉に融資する信金職員の葛城のもとに、別居している娘の里香についてうれしい知らせがもたらされる
父が病気で働けなくなった耕平には、トマトの苗の植え付けに思わぬ助っ人があらわれる
つつましく暮らしている小織を起用して慎がつくったCMが、広告賞のグランプリに選ばれる
不器用に、けれど一生懸命に生きる海果と愛がたいせつにする思いが、愛のアイディアで開いた朝市のマルシェにもやさしく広がって、やがて小さな奇跡を引き起こす
海辺のビンポー料理店を舞台に、素朴で実直な人たちの人間模様を描く“温かな気持ちが満ちる感動の物語”
《どんなピンチも重い荷物も、2人なら大丈夫。》──帯のコピー
『潮風キッチン』『潮風メニュー』『潮風テーブル』に続く第4作、2024年9月刊
〈大人になるという事が、イコール、真っすぐで澄んだ視線を失う事ではないと僕は思いたい。そのような作者としての願いが、葉山の潮風とともに、読者のあなたに届けば嬉しい。〉──「あとがき」より
《喜多嶋さんの小説は、時代のはやり廃りに流されることなく、本当に幸せ、生活者のリアルな幸せについて、ずっと読者に語りかけてきたように思う。そのまなざしは優しく温かく、心地よい。たとえば葉山の太陽と潮風のように》──名智理(神奈川新聞「本屋さんのイチ推し」2024年10月6日)
潮風テーブル
2023/10/09 19:12
『潮風テーブル』
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
借金を残したまま母親が家を出て、一人になった18歳の海果
母親が入院、父親が不在の中学1年生 愛と2人で築50年の小さな居酒屋〈つぼ屋〉を切り盛りしている
その夏……台風で家が大きな被害を受けたうえ、近くにパスタのチェーン店が出店して売上が下がり大ピンチに
プロ野球復帰の思いを秘める若い漁師の一郎
左遷と離婚のピンチにある信金職員 葛城
低農薬農家の息子 耕平と母子家庭の少女 小織
選挙違反で父が逮捕された人気の若手俳優 慎
葉山の小さな料理店を舞台に、魚市場ではじかれる魚やイカと同じ〈戦力外〉の、けれど素朴で実直な人たちの人間模様を描く“潮風が吹き抜ける感動の物語”
《守りたい居場所が、ここにある》──帯のコピー
『潮風キッチン』『潮風メニュー』に続く第3作、2023年9月刊
カバーの写真にもなっている〈つぼ屋〉の新メニュー、食べてみたい