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ラストナイト
著者 著者:薬丸 岳
片桐達夫、五十九歳。顔には豹柄の刺青がびっしりと彫られ、左手は義手。傷害事件を起こして服役して以来、三十二年の間に誘拐事件を三回、強盗を一回起こし、刑務所を出たり入ったりの生活を送る男には、胸に秘めた思いがあった――。
菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、刑務所を出所したばかりだという片桐達夫が現れた。三十五年来の友人を迎える菊池だが、刑務所から離れられない人生を送る彼に、忸怩たる思いを持っていた。片桐が犯罪に手を染めるようになったきっかけは、彼が「菊屋」で起こした傷害事件だった。しかしそれは因縁をつけてきた暴力団員から、店と菊池の妻を守るための行動だったのだ――。
片桐は、なぜ、罪を重ねることになったのか? 涙腺崩壊必至! 心奪われる、入魂のミステリ。
ラストナイト
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ラストナイト
2023/12/07 12:16
不器用な生き方
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
友人の店を守るために傷害事件を起こして服役することになった男の生き方があまりに不器用で悲しく涙が止まりませんでした。薬丸岳先生の小説としては250Pほどと短めですが、めちゃめちゃ内容が濃くて心に残ります。
ラストナイト
2021/10/24 17:59
ラストナイト
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひとつの事柄が複数の視点で、少しずつずらしながら語られる面白さ。視点が変わることで解決される疑問と、新たに膨らむ疑問。そんな、一気読みするしかない状態だった。
片桐はどうして罪を重ねるのだろう、自暴自棄なのか、と思いきや、深い想いがあった。それがなかなか見えてこないし、荒木の行動も怪しい。が、荒木の想いも見えてきて、一層片桐の生き方が悲しかった。