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奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
著者 著者:三崎 律日
本書で紹介する奇書とは、数“奇”な運命をたどった“書”物です。
「かつて当たり前に読まれていたが、いま読むとトンデモない本」
「かつて悪書として虐げられたが、いま読めば偉大な名著」
1冊の本を「昔」と「今」の両面から見ると、時代の流れに伴う価値観の「変化」と「差分」が浮かび上がります。
過去の人々は、私たちと比べ、「どこまで偉大だったか」「どこまで愚かだったか」――。
これらから得られる「教訓」は、私たちに未来への示唆を与えてくれるでしょう。
【目次】
魔女に与える鉄槌
~10万人を焼き尽くした、魔女狩りについての大ベストセラー
台湾誌
~稀代のペテン師が妄想で書き上げた「嘘の国の歩き方」
ヴォイニッチ手稿
~万能薬のレシピか? へんな植物図鑑か? 未だ判らない謎の書
野球と其害毒
~明治の偉人たちが吠える「最近の若者けしからん論」
穏健なる提案
~妖精の国に突き付けられた、不穏な国家再建案
天体の回転について
~偉人たちの知のリレーが、地球を動かした
非現実の王国で
~大人になりたくない男の、ネバーエンディングストーリー
フラーレンによる52Kでの超伝導
~物理学界のカリスマがやらかした“神の手”
軟膏を拭うスポンジ / そのスポンジを絞り上げる
~奇妙な医療にまつわる、奇妙な論争
物の本質について
~世界で最初の快楽主義者は、この世の真理を語る
サンゴルスキーの「ルバイヤート」
~読めば酒に溺れたくなる、水難の書物
椿井文書
~いまも地域に根差す、江戸時代の偽歴史書
ビリティスの歌
~古代ギリシャ女流詩人が紡ぐ、赤裸々な愛の独白
月世界旅行
~1つの創作が科学へ導く、壮大なムーンショット
奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
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奇書の世界史 1 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
2021/07/31 01:55
奇書の世界史
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
元々ニコニコ動画やユーチューブに投稿された動画を元にしているらしく、とても読みやすい。主にかつて良書とされていたのが、現在では価値が変わってしまった本と、番外編としてその逆も取り上げている。
魔女狩りのマニュアルから超伝導の論文、アウトサイダーアート、全く解読されていない暗号で書かれた本などさまざまな本が取り上げられている。
奇書の世界史 1 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
2021/01/08 22:43
是非とも、動画とセットでお楽しみください
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J_Y_M_D - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の大元である、動画の方を愉しんでおりました。
それが、書籍になってしまうという’奇’跡。
何かに引っかかれば、どんなことでも起こりうる、ということなのでしょう。
動画での軽妙な語り口も素晴らしいですが、
書籍はやはり、そこに在るという存在感が何よりもうれしい。
そして、知的好’奇’心をくすぐる文章から、
以前見た動画の内容がフラッシュバックし、
またあらためて動画を見に行ってしまうというスパイラル。
本から入った方は、ネットで動画も漁ってみてください。
不思議で’奇’妙な体験が、できること請け合いです。
2020/05/01 17:31
雑学が好きな人におすすめ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねる - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史的な背景を踏まえて各書籍の説明を行っているので、とても理解しやすい内容になっています。普段、教養に学ぶために本を読むことが多いですが、このような雑学を含めて学ぶと、その時代の思想などが想像しやすくなると思いました。