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鏡の古代史
著者 著者:辻田 淳一郎
古代の鏡は考古学において重要な資料である。しかし、その意味や役割についてはこれまでほとんど知られてこなかった。最前線の研究に基づき考古学の重要な理論や方法論をわかりやすく示しつつ、複雑で難解な鏡の研究史を整理。邪馬台国以前から、倭の五王の時代、6世紀の磐井の乱の時代まで、遺跡から出土する鏡の形態や製作地、列島内での流通と分布を丁寧に解説する。日本列島の国家形成の歩みを古代の鏡から映し出す試み。
鏡の古代史
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2020/05/30 08:16
鏡から見た日本古代史
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
銅鏡が弥生時代と古墳時代に出土するのは有名だけど詳細は知らないので面白いかった。弥生時代後期は北部九州が中心で破砕鏡が使われていた(わざと割った?破片の状態で舶来した?)のが古墳時代に入ると近畿が中心となり完成鏡が使われる。邪馬台国の時代が終わると国内の銅鏡が少なくなって代わりに武具が副葬品の中心になる(好太王碑で見られるように半島によく出兵してた時代)けども倭の五王が南朝に通交するようになると再び鏡がよく使われるようになる。単に古墳時代は銅鏡が尊ばれていた時代というだけでなくその中で浮き沈みがあったというのが興味深い