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滅びの園
著者 恒川光太郎(著者)
ある日、上空に現れた異次元の存在、<未知なるもの>。
それに呼応して、白く有害な不定形生物<プーニー>が出現、無尽蔵に増殖して地球を呑み込もうとする。
少女、相川聖子は、着実に滅亡へと近づく世界を見つめながら、特異体質を活かして人命救助を続けていた。
だが、最大規模の危機に直面し、人々を救うため、最後の賭けに出ることを決意する。
世界の終わりを巡り、いくつもの思いが交錯する。壮大で美しい幻想群像劇。
滅びの園
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滅びの園
2022/09/03 10:55
人々の幸せとは
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ恒川光太郎の「夜市」や「異神千夜」と比較するとSF色が強めの作品である。特にこの世を滅ぼすものプーニーの造形はややありふれているとは言え卓越している。上田早夕里の「夢みる葦笛」を想起してしまった。この作品では、人々の幸せとは という根源的な問もほのめかされてはいるが、それほど説教臭いところもなく、ただただ引きづられて読む進めていった。