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9件
ザ・ゾンビーズ・シリーズ
著者 著者:金城 一紀
オチコボレ高校に通う「僕たち」は、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ、強面のヤツらまでもががっちりガードする、お嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。
※電子版には一部掲載されないページがあります。
レヴォリューション No.0
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レヴォリューションNo.3
2011/10/05 15:06
ゾンビーズ・シリ ーズ第1弾「レヴォリューションNo.3」のパワー。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「フライ、ダディ、フライ」「SPEED」と続くザ・ゾンビーズ・シリ
ーズの第1弾。金城一紀がいいのは、第一に文章の勢い、第二にキャラ
の立ち具合だ。この小説は「GO」などとは違いコリアン・ジャパニー
ズの話ではないのだが、出てくるキャラがパワフル&個性的でなんとも
いい。短・中編3作、主人公は共通なので、おちこぼれ高校生の連作冒
険譚という感じだろうか。表題作は、近くにある女子高の学園祭襲撃の
話。チケット制でクズな高校生には入場不可能なその学園祭にどうやっ
て侵入するか。悪ガキグループ、ゾンビーズがない知恵をしぼりにしぼ
って挑戦する姿がなんともおかしい。好きな女の子にだまされ、その仲
間にカツアゲされて急に不良になってしまった主人公の「僕」、学内の
有料人生相談で金を稼ぐ過剰な色気と豊富な知識を持った混血児アギー、
読書好きの武闘派、コリアン・ジャパニーズの舜臣(スンシン)、どい
つもなかなかいい面構えをしていそうな男たちだ。ラスト。女子高襲撃
も感動的だが、ゾンビーズの精神的支柱で難病で入院中のヒロシへ「僕」
が放つパワフルなメッセージ。これはちょっと泣けてくる。
高校生の男たちの話というと、なんだか汗くさくて、下品な感じにな
りがちなのだが、金城の作品にはそれがまったくない。しっかりと「品」
があるのが素晴らしい。ゾンビーズ・シリーズ、これを読んだら第2弾、
第3弾が絶対読みたくなること請け合いだ。
レヴォリューションNo.0
2024/04/17 11:49
学生という武器
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
「学生」を卒業したら、そこから先は自分で身を立てないとだからね。
高校生なんて、大人と子供の間のような時期だし、余計色々考える。
SPEED
2024/03/31 13:49
やっぱりサイコー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゾンビーズの企画力・実行力・胆力はすごいわ。
でも、世の中じゃ、うまく立ち回れないんだろうな。
だからこそ、小説の中での活躍を嬉しく思うのか。