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4件
軍神の花嫁
著者 水芙蓉(著者)
貴方への想いと、貴方からの想い。それが私の剣と盾になる。「剣は鞘にお前を選んだ」美しい長女と三女に挟まれ、目立つこともなく生きてきたオードル家の次女サクラは、「軍神」と呼ばれる皇子カイにそう告げられ、一夜にして彼の妃となる。課せられた役割は、国を護る「破魔の剣」を留めるため、カイの側にいること、ただそれだけ。屋敷で籠の鳥となるサクラだが、持ち前の聡さと思いやりが冷徹なカイを少しずつ変えていき・・・・・・。すれ違いながらも愛を求める二人を、神々しいまでに美しく描くシンデレラロマンス。【登場人物紹介】サクラ名門貴族の不遇な令嬢。散歩と、小さな使い魔アシュと戯れることが好き。カイ大国キリングシークの第二皇子。数々の戦を制し、「漆黒の軍神」と呼ばれる。
軍神の花嫁 Another Side 騎士の想い 侍女の願い 下
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軍神の花嫁 1
2023/09/30 11:49
ヒーローの変化がすごく好きだ~!
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美人の姉と美少女の妹に挟まれた平凡な次女サクラは、突如として破魔の剣の鞘に選ばれ、剣の主である第二皇子カイに娶られる。
妃とするのが側に置くのに都合がいいという理由で。
剣の鞘としてしか求められないのなら望むようにあろうと想いながらもカイに惹かれていくサクラ。
サクラに欲望を抱きながらもこれ以上望まぬ物を押しつけられないと手を出さないカイ。
すれ違う二人の行く末。
ひっさびさにものすごく良質なすれ違い両片思いだった。好き。
それぞれの理性と欲望の矛盾と葛藤が丁寧に描かれていてあまりにも好みで震えて涙が出た。好きだ。
今まで氷の皇子みたいな呼称の冷徹キャラが想いを自覚して溺愛に豹変するのをよく見てきて、若干引きながら溺愛前の切なさのが良かった、とか思ったけど、氷とか書かれていないこの作品のヒーローのあまりの冷徹ぶりと、その後の豹変がすごく無理なく描かれているので考えを改めます。
氷が溶けていく様子と、それを溶かすほどの熱い愛がよくわかってしまったわ。
バチクソに好みで悶えた。
ところでカイがサクラの傍を離れて剣を手に戦っている間だけ逢瀬にくるタオとアシュが間男みたいで笑っちゃう。
そんなラストも好き。再会を口にしないの最高。
最初のヒーローの冷徹っぷりだけど、こうヒーローがヒロインを娶りながらも女として見ないとかそういう冷たさの作品も数多あったけど、この作品がそれ以上で感心してしまった。
ガチで剣の鞘である「もの」として見ていた初期からの変化がね、すごく良かったよね。
本当に二人の関係の変化が丁寧でした。個人の感想です。
2023/05/02 22:49
とても良いお話しです。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:si - この投稿者のレビュー一覧を見る
web版を何度も読み返しました。書籍化ずっと待っていたので嬉しいです。ゆっくり進みながらもお互いを大切に思い合う二人に癒されました。番外編も書籍化されるといいな、と思います。
2024/05/13 06:08
まだ続くの前提という感じで終わってなかった~
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
破魔の剣の鞘だけではなく軍神の寵妃となったサクラ。
しかし他の魔獣を操る特異個体の出現意向、魔獣の出現が増えカイの出陣も増えていた。
ある日サクラの元に破魔の剣が戻らず鞘としての役割が果たせなくなった矢先に誘拐されてしまう。
時を同じくしてサクラにしか見えない小さな魔獣が現れサクラを慰めてくれるが。
サクラの妹アオイとカイの部下狩人イトの物語も収録した二巻目。
明らかに続く形で終わったから三巻目を待っていてもいいんですよね?
シキとホタルの話も出して欲しい。
前巻から気になってた伏線も、今後明らかにされるのかな?
サクラが小さな魔獣に好かれる理由とか、そもそもサクラが鞘として選ばれた理由とか、今回小さな魔獣シャオが近くにいると、破魔の剣が鞘に戻らなかった理由とか。
あとはまぁアオイの話の方でも触れられている魔獣の増加と変化とか。
半分以上アオイの話が収録されていたので、サクラの方の話が障りと伏線ばらまきだけって感じだったのが残念。
次巻もサクラの話は少し進んで、シキとホタルの話が収録されるんだろうか。
うーん、本筋が進まないならせめて間を開けずに出して欲しいな。