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ふしぎ荘で夕食を
著者 著者:村谷 由香里
「最後に食べるものが、あなたの作るカレーでうれしい」
家賃四万五千円、一部屋四畳半でトイレ有り(しかも夕食付き)。
平凡な大学生の俺、七瀬浩太が暮らす『深山荘』は、オンボロな外観のせいか心霊スポットとして噂されている。
暗闇に浮かぶ人影や怪しい視線、謎の紙人形……次々起こる不思議現象も、愉快な住人たちは全く気にしない――だって彼らは、悲しい過去を持つ幽霊すら温かく食卓に迎え入れてしまうんだから。
これは俺たちが一生忘れない、最高に美味しくて切ない“最後の夕食”の物語だ。
ふしぎ荘で夕食を ~幽霊、ときどき、カレーライス~
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紙の本ふしぎ荘で夕食を 1 幽霊、ときどき、カレーライス
2019/05/29 20:14
良い意味で裏切られた
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじを読むと、1人の幽霊が物語の中心となって話が進むのかと思いましたが…
良い意味で裏切られたと感じました。
表紙のイラスト…ラストで「そういうことだったのか!」とわかるというか…
これ以上言うと、ネタバレで驚きもなくなってしまうので…ネタバレしない程度に細かい感想を伝えるのが難しい作品です。
ただ、冒頭~中盤にかけては、そんなに怪奇現象などの幽霊要素は起きないため、そういう展開を望んでいる方は、しばらく退屈するかもしれません。
とはいえ、最後まで読むと、ほっこりする作品でした。
児玉さんの性格は、ライトノベル要素が強めなので、ちょっと合わない人もいるかもしれないです。
紙の本ふしぎ荘で夕食を 2 思い出のオムライスをもう一度
2021/01/23 17:08
家庭的な料理の温かく味わう
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族のように温かい料理をふるまってくれる深山荘には4人の住人がいます。
過去のある出来事で味覚をなくした夏乃子さんが住人の3名に美味しく手作り料理を振りまい、その味に舌鼓をうちつつ、不思議な力が働く住まいでおこる心温まるお話です。今回は夏乃子さんが失った味覚を戻そうとしたり、突然小さなころに戻ったりします。
夏乃子さんに片思いをしている住人の浩太も不器用ながらも、自分の想いを告げます。突然始まる出来事の物語に驚きながらも、心に残る料理を大切な人に振舞おうとする深山壮の人たちの温かな気持ちが伝わる優しいお話でした。