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6件
炎上する君
著者 西加奈子(著者)
「太陽の上」中華料理店の三階に住んでいるあなたは三年間外に出たことがない。でもその日、何かが変わる。「舟の街」ある日、あなたは徹底的に参ってしまった。そして、思い立った。舟の街に行こうと。「空を待つ」深夜の青梅街道で携帯電話を拾った。その日から、見知らぬ相手とのメール交換が始まる。「甘い果実」作家志望の私は31歳。勤めていた書店で、あの作家がサイン会を開くという。「炎上する君」銭湯で私と浜中は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて・・・。「私のお尻」私は白くて綺麗なお尻をもっているけれど、いつからかそのお尻を憎らしく思うようになった・・・。何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちを訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力が紡ぎ出す、どこか不穏で愛らしい物語たち。8編収録。
炎上する君
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炎上する君
2016/01/17 23:42
帯と中身が一致。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:@と - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉の書いた帯を見て購入。
こういうのをジャケ買いならぬ「帯買い」というのだろうか?
でも中身は帯以上だったから、満足。
風船も船の町も炎上する足もお尻も
人間って生きてるだけで儲けものなのだと思わせてくれる。
炎上する君
2022/01/29 12:05
不思議な短編集
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くらひと - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり不思議なファンタジーの8つの短編集。
いずれも独特な世界観のお話。
よくわからないお話もあるが、巻末の又吉さんの解説でなるほどと思わされたりする。
「ある風船の落下」が好きだった。「裏切られて傷ついても、人間を信じて生きる」という言葉で、前向きになれた。
炎上する君
2016/02/28 12:11
私の深層
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投稿者:銀の森 - この投稿者のレビュー一覧を見る
西加奈子の作品は私が普段心奥底でもしかしたら思っているかもしれないことを容赦なく引きずり出してくる。それがとてつもなく心地よい。ファンタジー要素とリアルな心情描写がうまくマッチしていて、読み終わったとき気持ちがすっきりする。