- みんなの評価
6件
烏衣の華
著者 白川紺子(著者) , 春野薫久(イラスト)
霄(しょう)の京師(みやこ)には、稀代の巫術師(ふじゅつし)がいる。そう噂される董月季(とうげっき)は、幽鬼を祓い王朝を守護する巫術師の名門・董家の娘だ。しかし彼女の顧客は市井の人々。ある日、名家・鼓方(こほう)家からの依頼を受け、彼女は楊柳島(ようりゅうとう)へ行くことに。お目付役として、幼馴染みで許婚の封霊耀(ほうれいよう)を伴い、鼓方家に現れる女の幽鬼の調査を始める。しかしその矢先、依頼人が死亡する事件が起きて……。秘密を抱えた美貌の巫術師×堅物若君の中華退魔ファンタジー!
烏衣の華 2
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2024/08/30 01:59
はやく続きが読みたい!
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
稀代の巫術師と呼ばれる娘と、彼女に劣等感を抱く巫術師の名門の青年。
幼馴染で許嫁の二人は幽鬼を祓う依頼を受けて有力商家の治める島へ向かう。
普通の幽鬼と違う様子に調査を開始した矢先に依頼人が亡くなり、一族の祟りだと騒がれる。
『後宮の烏』『海神の娘』と同一世界で、烏妃がいなくなった未来の話。
美形幼馴染で許嫁!と好みの設定にテンションが上がった。
娘の方が惚れ込んでいるが、男の方は劣等感から遠ざけていて、それに気付いているから彼女も無理に近付こうとしない、というねじくれた関係でとてもエモい。
この世界観のシリーズで今まで一番好みかもしれん。
彼女の危機に聞こえる「殺してやろうか」という声と、謎の黒い化物、何故か彼女に懐いている賢い燕と疑問も残るし、二人の関係の進展も気になる~。
交互に視点が変わるので二人の複雑な心境も楽しめるし、今後期待のシリーズになりそう。続刊待ち!
2024/05/01 13:28
新シリーズ?
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうこかし - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中で、「後宮の烏」と同じ世界とわかり、嬉しくなりました。待っていました!期待大。楽しみです。主人公二人の関係が、変わっていくわけですね。
2025/03/30 03:30
ようやく話が動き出すみたいだ
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
月季は「持ち主を次々殺す香炉」の依頼を受け、たまたま同じ件で相談を受けていた霊耀達と共に香炉と持ち主について調べるが、事態が急変したために咄嗟に幽鬼を祓ってしまう。
できれば祓うのではなく、楽土に送りたかったと気落ちして、消える寸前の幽鬼の表情を引きずっている彼女を見かねた霊耀が香炉と女の由来を調べに向かい、村の土地神と呪法に巻き込まれる。
近年地方で同様の事件が増えていると知らされ、勅命が下る二巻目。
今回も面白かったし、ようやくこれで序章終了な感じで物語が動き出したみたいだね。
後宮の烏の時の関連人物がちょいちょい顔を覗かせて楽しい。
しかし、月季に憑いている土地神らしきナニカ。
黒い羽だし烏漣娘々関連かと思ったら違うのか。
今回は前巻に比べて、主役二人の内面的な葛藤や苦悩は少なめ。
まぁ話も短めだったからね。