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孤独という病
著者 池田清彦
生物学者が生存戦略の視点から説く、
現代人のための「孤独の飼い慣らし方」!
いま、日本人の約4割がなんらかの形で孤独を感じているという。
心身の健康リスクをもたらし、テロや無差別殺傷の引き金にもなるといわれる“現代の伝染病”が、私たちに不安や寂しさを抱かせる理由とは?
「孤独の起源」を読み解くヒントは、人類の祖先が狩猟採集を行っていた時代の生活様式にあった。
現代を生きる我々は「ひとりぼっちを回避することによって生き延びた人びと」の末裔(まつえい)なのである――。
他生物との比較を交え、気鋭の生物学者が解き明かす、知られざる孤独の正体と処方箋!
〇「孤独になると死ぬ」という人類のトラウマ
〇「仲間を助ける」は生物界においては珍事
〇オランウータンのワンオペ育児は合理的
〇一匹狼は孤独を愛していないという事実
〇無益な争いを回避するサルの階級社会
〇ボノボの疑似セックスは孤独回避の知恵
〇生物界では「不倫」も立派な生存戦略
〇「みんなと同じことをやれ」の教育が孤独を生む
〇弱い個体ほど集団で群れたがる
〇「人生の意味」という妄想が人を苦しめる
孤独という病
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孤独という病
2023/01/06 14:22
現代社会が生み出した孤独という病
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
「生きることの意味を問い続ける」現代社会により生み出された孤独という病の根は深い。生物は、生存し世代をつなげるために群れを作り、時として孤独に過ごすものもいる。現代社会は、孤独に生きることを可能とした社会なのに、日本の現政権は、マイノリティへの差別を容認するというメッセージを暗に発信して、孤独を攻撃する。「社会の役に立たなくていい」というマインドを持って「自分の人生を楽しく生きる」ことを心掛けろと、著者はいう。納得します。