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2件
復讐の泥沼
著者 くわがきあゆ
『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作
『レモンと殺人鬼』
の著者が放つ新たな衝撃
企みに満ちた
戦慄のサイコサスペンス
彼を見殺しにした男達を私は許さない
純真な愛の果て!
(あらすじ)
古民家カフェの崩壊事故に巻き込まれ、一緒にいた盛岡颯一を喪った日羽光は、彼を見捨てた医療従事者らしき二人の男を探す。なぜ彼らは颯一を助けようとしなかったのか、問いたださねば気が済まなかったのだ。やがて光は男のひとりの身許を特定して接触を図るが、彼は突如として何者かに銃殺されてしまう。一方、もうひとりの男・薬師も光の行方を捜していた。戦慄のサイコサスペンス!
(著者プロフィール)
くわがきあゆ
1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『焼けた釘』(産業編集センター)で2021年にデビュー。2022年、『レモンと殺人鬼』(宝島社)で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。
復讐の泥沼
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2025/01/08 01:19
巧みな展開だけでなく、表現力・リアリティが素晴らしい。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H&M - この投稿者のレビュー一覧を見る
「自分は被害者で、復讐に向かっている」という冒頭の景色が、予想外に変化していく。その過程の緻密な描き方が素晴らしい。時々「今」がわからなくなりそうなほど、回想が多く長い箇所があるが、少しずつ読者の見え方を変えていくために、どうしてもこの順なんだという必然性を感じた。
展開の鮮やかさは、「レモンと殺人鬼」同様、圧倒的だと思う。
最後、愛情の切り替えと方向性が、倒錯した狂気をよく表していて、怖さに更に現実味が加わっている。
怖いけれど、この作品を印象的にする、いいラストだと思った。
2024/09/20 11:02
酷い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく尋常じゃない設定を考えて、
それに沿うようなストーリーとキャラクターを作って、って感じ。
内容も何もあったもんじゃない。