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23件
バーテンダー
新しくオープンするBARのため、バーテンダーを探していたホテル社員・美和。かつて世界的なコンクールで優勝したこともある天才バーテンダー・佐々倉溜と出会い、半信半疑で採用面接の場に送り込むが…!?
バーテンダー 21
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バーテンダー Vol.1 優しい止まり木
2010/03/01 18:29
人の想いと匠の想い
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:錫華 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バーテンダー今回出会えた漫画は、そんなタイトルでした。
神のグラスと呼ばれる若きマイスターの生み出すサービスと
酒にふらりと訪れる客が魅了される。
といった内容が主だった内容ですが
総てのストーリーに原作者側の酒類に対する愛情が伺えます。
普通の作品なら薀蓄等を含めた展開は、安っぽく写りやすく
大変難しい作品になりがちなのですが、
その場で香気を放たんばかりに描かれるカクテル達は、
読んでいて旨いカクテルを飲みたくなります。
シェイカーから滴り落ちる最後の雫と切り終わる際にシェイカーか
ら漏れ出す氷の音色が、静かに聞こえてきそうなそんな素晴らしい作品です。
そして本書において総てのサービス業とは?如何にして有るべきかを全編に訴えながら描かれる各章の構成に脱帽です。
なにより人間臭さを失わない登場人物達に魅了されてしまいます。
作中のサービス形態が理想の極みの一つである事は確かです。
そしてそれが極めて困難なのも現実です。
しかしその一方で確かに現実でも似たサービスをする方々は、居らっしゃいます。
私達も何処かでこういった素晴らしい匠と出会えたら良いですね。
もし出会えたのならそれは人生に極僅かだとしても彩を添えると思います。
バーテンダー Vol.13 失敗の優しさ
2009/02/07 17:50
自分が認識できない所には何も無い訳ではない
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
イーデンホールに新人の和久井翼が配属になり、佐々倉溜も弟子を持つことになった。佐々倉が和久井に告げる初めての仕事は「何もしないこと」。幹部候補生として会社から期待の声をかけられ、やる気マンマンの和久井はその指示に不満タラタラ。しかし、毎日カウンターに入っていると理解できてくることもあって…
最後に佐々倉の師匠である加瀬五郎が登場することもあり、師匠から弟子へ変わらずに伝えられていくことを象徴的に表現していることも間違いないが、同時に和久井という何もできない新人をカウンターに入れることによって、佐々倉の見えないサービスが見えるようになり、作者が表現したいことが分かりやすい形で読者に見えるようになった、ということも言える気がする。おかげ様でより楽しくなってきました。
バーテンダー Vol.1 優しい止まり木
2016/02/28 20:11
上品な話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
バー=止まり木、テンダー=優しい というのを本書で初めて知りました。考えたこともなかった。彼がそう言うだけあって、ただ注文された通りにお酒を提供するのではなく、その人の背景を考えてカクテルを作る姿が何とも言えずカッコいいです。バーテンダーとしての知識をひけらかすことなく、そっと披露していく展開が上品だな、と思いました。