- みんなの評価
3件
スカイハイ
著者 高橋ツトム (著)
“人は死んでもまだ終わらない”怨みの門番・イズコが、最期の嘆きの選択、見届けましょう。親友に殺された妊婦が選んだ嘆きの選択は…。第1話「gain」他、背筋がぞぞぞっと寒くなる5つの死の物語…。
スカイハイ 2
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
スカイハイ 1 (ヤングジャンプ・コミックス)
2003/05/08 23:43
人間の哀しき業(ごう)は、果てることなく
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yurippe - この投稿者のレビュー一覧を見る
不慮の事故死を遂げた人や、殺された人達の魂がやって来る「怨(うら)みの門」。その美しき門番、イズコが問う。
「あなたは3つの行き先のうち、どれを選ぶのか」と。
“死を受けいれ天国に旅立つ”
“受け入れず霊となって現世をさまよう”
“地獄での永遠の苦しみと引き換えに、現世の人間を1人だけ呪い殺す”
殺された人達の魂は、哀しくも、現世の人間を呪い殺す選択をする—。
誰もが内に抱える歪んだ怨念を、毎回様々な形で描き出すディープな作品です。人を殺すこともゲーム感覚でしかない若者や、陰湿なイジメの果てにクラスメイトを自殺に追いやる少女たち、盗撮が唯一の趣味のサラリーマン…。
登場人物たちは、いずれも現代の病んだ風潮を浮き彫りにするような存在です。
普通の人々のダークサイドを鋭くえぐり出すこの作品の仕立ては、社会派とも言えるでしょう。軽いノリのコミックスが物足りなく思えたときに、きっとフィットする作品だと思います。
※『スカイハイ』は釈由美子主演でドラマ化もされました。釈さんの扮するイズコ、中々魅力的でした。
2022/06/10 11:36
暗くて重い画風
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の持つ憎悪や恨みつらみそねみなどという見にくい感情を、これでもかというほど繰り返し描いた作品である。この作者独特の暗くて重い画風がストーリーと大変によくマッチしている。しかしつらいストーリー展開と相まってこの絵柄は実に読み進めにくい。