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45件
ふれなばおちん
著者 小田ゆうあ(著者)
夫は大事です。でも、好きな人ができました。 結婚××年。家族のために生きてきました。それで幸せ、それが幸せ、と思っていたけれど、最近娘が、もっとキレイなお母さんでいてよ、なんてことを言いだした。母だけじゃ、いけないのでしょうか─。
ふれなばおちん 11
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2016/03/21 02:17
あらためて、夫婦って何だろう?と考えさせられました!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロビン - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつの間にか、お互いの存在が当たり前になり無関心ではないものの、胸がキュンってしたり
心が浮き立つようなトキメキっていうのは無くなりがちです。
結婚した時点では夫と妻という間柄も子供が産まれて父親と母親に変わり、それが当然のことで幸せだと思う人もいれば、
お互いが異性として意識しなくなったことを物足りないと感じる人もいるでしょう。
主人公の夏ちゃん、スッゴク親近感が湧きます。でも、ちょっと女の部分を捨て過ぎかなぁ!
そんな夏ちゃんが年下の独身男性に恋をしてしまい、彼の方も夏ちゃんを一途に想っています。
ご主人よりも自分の方が夏ちゃんをよく見て夏ちゃんのことがよく分かっている、と言いきる程です。
日々の暮らしに刺激を求めてっていうのではなく、真剣に恋をしているからこそ二人を咎めることが出来ません。
そうは言ってもツッコミどころ満載の話ですが、彼が役者という設定にナルホドって思いました。
役者さん特有の観察眼や感受性を持ち合わせていたなら、夏ちゃんの良い所に気付き惹かれても違和感はありません。
出会えた奇跡に感謝する、そういう素敵な恋に憧れはしますが、道ならぬ恋で幸せを掴むのは大変だって思うと、
平凡な人生もそれなりにイイよって私は納得しています。
2015/11/20 23:00
心に残る作品です
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラストについて少し聞いていましたが、
がんばってきた2人だったからこそ
少しでも救いがほしかったです。
決して会うことはできなくても
いつかは穏やかな気持ちで再会できるような…。
作者さんはシビアな現実や、ゆるやかに薄れ、
日々の生活は絶対的な様を表現したかったのかなぁ。
きっと現実は修羅場で、倫理に外れているのかもしれません。
頭ではわかっていても感情は割りきれなくて、
嫌悪し戸惑い、でも惹かれて心は揺れ動く。
純粋な2人の恋を応援したくなりました。
あと小牧さんがなっちゃんを抱きしめるシーンは
言葉に重みがありました。
彼女も傷つき必死にあがいていたからこそ、
なっちゃんの誰にも言えない叫びを感じられる
寄り添える人だったんだなぁと。
賛否両論ある結末なのかもしれませんが、
とても心に残る作品でした。
2015/08/31 11:13
せつない
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まき - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は不倫を題材にした泥々の内容かと思っていたら、むしろ真逆。読めば読むほど切なくなって、はまってしまいます。主人公をはじめとして、皆がそれぞれ素敵な要素を持っていて、感情移入しまくりでした。