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ドンキッコ 完結
著者 石ノ森章太郎(著)
訳あって東京に出て来た少年・ドンキッコ。食事をすると怪力が出る少年・ドンドンと喋るアヒル・ゴンべも一緒だ。一行は、「わんわん堂」という古物商を目指す。しかし、縁もゆかりも無いと門前払いをくってしまう。困ったドンキッコ達だったが、空き地を発見。勝手に家を建ててしまう。すると、そこの地主に見つかってしまい……!? 不思議な力を持つ少年・ドンキッコが巻き起こす、痛快無比なコメディーの数々。第1巻、登場!
ドンキッコ(1)
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2019/01/26 17:02
50年前の、でも懐かしく、いろいろなことを思わせてくれたマンガ
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
1967年に雑誌『少年ブック』に掲載された、石森章太郎の初期のギャグマンガの中でも比較的知られた作品だろう。そうそう、2018年のNHK朝のテレビ小説『半分、青い』の中でもこのマンガがネタにされていた。
これはもう「懐かしい」としか言いようのないマンガだ。
秋田書店のサンデーコミックスを買うようになって、比較的早いうちに手にしたものではなかったか。
それにこれはアニメになったので、そちらの記憶もあるのかもしれない(と言いながら、あまり思い出せるものがないのだけれど)。ちなみに、アニメはマンガが雑誌連載されていたのと同時期にフジテレビ系で放映されていたらしい(まだ白黒の時代だ)。
50年ぶりに読み返してみると、この『ドンキッコ』も石森ギャグの流れの中にきちんと収まるのだと言うのに気がついた。やっぱりどちらかと言うとナンセンスになっていて、石森らしいギャグになっている。こうしたナンセンス・ギャグは、今時は誰がどこで描いているのだろう。子ども向けのマンガの中で脈々と続いているのだろうか。
などという、懐かしさにひたりながらも、現在のことも考えてしまった1冊だった。