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神の雫 deuxieme
著者 オキモト・シュウ(著) , 亜樹直(原作)
衝撃の結末で幕を閉じた「神の雫」を巡る神咲雫と遠峰一青の死闘から時が経ち、舞台はフランス。世界中を旅する雫は、パリのローランのもとに立ち寄る。そこへやってきた“鼻の利く少女”の正体は──。「ワインを巡る終わることのない旅」が今、再び幕を開ける──。
神の雫 deuxieme(2)
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神の雫ドゥジエム 1 (モーニング)
2024/04/04 13:36
「君は今 心でワインを飲んでいるんだ」(80頁)
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投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
ワイン好きのワイン知らずという一読者ですが、面白く拝読。上々のリスタートではないでしょうか。もう一つ記憶に残ったのは、「まさに同じワインでありながら溶け込んでいる時間の長さだけが異なっています」(199頁)という台詞。若干逸れますが、かつて低評価であった一品が時の流れとともに熟成し、極上の逸品に大化けするというのもよく聞く話です。人によって味覚的な評価が異なるというヨコ糸と時間の経過によって香味が大変化するというタテ糸の綾なす妙が、まさにワインがもつ深遠な世界の所以のひとつかと。呑み頃(呑むタイミング)を知るためには、同じワインを何本も寝かせておき定期的に空けていく、あるいは世界的なワイン・ネットワークとつながりを有して常に情報をアップデートしていくことが肝要です。ほんと、真の意味で、贅沢な世界というか奥深い世界です。