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110件
Q.E.D.―証明終了―
著者 加藤元浩(著)
本物”を求めるミステリー・ファンの間で超ウワサ! MIT帰りの天才少年・燈馬(とうま)×元気全開の女子高生・可奈(かな)――事件とナゾが、ふたりを待つッ!! 世界一のゲーム会社で起きた密室殺人事件とは……!? 第1話「ミネルヴァの梟(ふくろう)」編をはじめ、巨匠が遺した人形館に交錯する、人の欲と想いの軌跡を描いた「銀の瞳」編を収録! あなたも“知的エンターテイメント”に……いざッ!!
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Q.E.D.―証明終了―(50)
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Q.E.D. 32 証明終了 (講談社コミックス)
2009/01/17 16:20
シンプルな原理とそれを見えにくくしてしまっているもの
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
燈馬を驚かせられるかを賭けてマジシャンが勝負を挑む「マジック&マジック」、金融危機の責任と人の欲望を描く「レッド・ファイル」の2編を収録。
ミステリーとマジックは、どちらもトリックがありエンターテインメントでもあるという共通点を持ちながら、トリックの開示という点においては方向性が異なる。ミステリーはトリックを明らかにする過程を楽しむのだが、マジックはトリックを見破れないことによる驚きを楽しむのだ。これを念頭に置くと、「マジック&マジック」はマジックをミステリーに同一化させた作品と言えるかもしれない。
「レッド・ファイル」は、まさに話題の金融危機を題材にしたもの。登場人物たちはハイリターンに目がくらみ、リスクの存在を忘れて行動し、最後は落とし穴にはまってしまう。可奈の決め台詞で締めているところがとてもかっこ良い。
Q.E.D. 1 証明終了
2006/05/31 10:25
読み切りで手軽だし、おもしろい!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみっぺ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初のうちは燈馬くんってすごく不思議な男の子だな、
って感じがします。だってアメリカのMITを出たにもかかわらず
また日本の高校に入りなおしたっていうんですから、、。
だけどシリーズを読み進めていくにつれて不思議に
人間味を帯びてくるんですよね〜。
各話は読み切りでとっても手軽、だけどとっても筋が
通っていて、謎解きの場面では胸がスッとする面白さです。
ぜひ一巻だけでも手にとって読んでみてはいかがでしょう?
Q.E.D. 38 証明終了 (講談社コミックス)
2011/05/06 22:45
他者への理解の求め方、その違い
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画をつくることに人生をかけ、その結果として不幸な事件が引き起こされてしまった「虚無」。神社を舞台にしたドラマが大ヒットしたことで、三百年前の偉大な和算少女が残した遺題が失われそうになる「十七」を収録している。
「虚無」には、売れない映画監督に入れ込んで財産を注ぎ込み、実家から絶縁されてしまった若者が登場する。人生を駄目にされたというならまさにこの人物のような気がするのだが、決して彼は後悔していない。その舟が泥舟だと知りつつ、その上でお金を出していたのだ。
彼がそこに見ていた価値は、最後のセリフに現れている。
そして「十七」は、江戸時代に微分法や積分法、そして虚数の存在を直観的に理解していた、時代にそぐわない才能を持っていた少女・秋沙が登場する。
なんとなく、天地明察に影響されたのかも知れないと思わなくもないが、作者はずっと以前から数学や物理をネタにしてきたので、とってつけたものとは言われないだろう。