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セクサドール
著者 石ノ森章太郎(著)
ある日、売れないエロ漫画家・三枚目玉五郎宛てに大きな荷物が届く。心当たりがないまま開けて見ると、中から裸の美女が現れた。三枚目を「ご主人様」と呼び慕う彼女は、三枚目のための“セクサドール”、つまり“SEX用アンドロイド”だったのだ! 誰が何の目的で、三枚目に彼女を送り付けたのか? そこには衝撃の背景があった。安下宿で本業の漫画に励む三枚目と「ドール」との暮らしは、次々事件に巻き込まれ……!?
セクサドール(2)
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2018/08/12 16:22
時代が必要としたマンガということなのかもしれない
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
1972年から73年にかけて雑誌『プレイコミック』に連載されたもの。70年代初めの、いわゆる青年マンガがたくさん描かれるようになった頃のものだ。石森はすでに『ビッグコミック』などで青年マンガとして色々なタイプのマンガを手がけていたので、この『プレイコミック』ではセックスを比較的直截に描くものを選んでいたように思う。雑誌自体がそんな感じだったような記憶がある。
だからなのかこのマンガ、SF仕立てになっているけれども、要はセックスしているだけという、言ってしまえば身も蓋もない表現になってしまうのか。まあ時代が描かせたというか、マンガがそれまでの子ども向けから青年向けになったのだというのを強調しようとすると性を描かないと始まらない時代だったということなのだろう。
それにしても。セックスの必然性も何もなく、ともかくセックスありという展開は、最初はいいけれども段々読めなくなるというか読んでいて虚しくなってくる感じがしてしまう。発表された当時というか、それなりに若い年齢の時に読んだらまた違った印象を持つのかもしれないが。