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11件
うちのクラスの女子がヤバい
著者 衿沢世衣子(著)
1年1組はどこにでもあるごく普通のクラス。だけど、他のクラスとはちょっとだけ違うところがありました。女子生徒がみんな、「無用力」と呼ばれる、まるで何の役にも立たない、それも思春期だけしか使えない超能力を持っていたのです――。思春期女子はへんてこで、それがフツーで、みんなかわいい! 衿沢世衣子が描く、思春期限定・ちょっと不思議なハイスクール☆デイズ!
うちのクラスの女子がヤバい(3)
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うちのクラスの女子がヤバい 1 (エッジ)
2019/01/09 22:51
予想外の良作で読みながら動揺してしまった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:休暇旅行 - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじめて読んだ作家さん。おそらく出版当時に題名を見た覚えがあるのだが、ありがちな学園コメディーかと思い込んでスルーしていた。たまたま1巻立ち読みの機会を得て何の気なしに読んだら、予想外の良作で読みながら動揺してしまった。今となっては全三巻の紙での購入は難しいようだ。ああ……。
実際は、「ボケ」を、ポップにくるむのでも、ちゃんとツッコミ(常識)に回収してしまうのでも、酷薄な不条理に突き抜けてしまうのでもなく、抒情によってボケのまま肯定してみせた、そのバランス感覚が稀有な作品。社会化した三島芳治というのが一番近いか?
これがわずか三巻で終わってしまったというのも、品切れだというのも信じられない。漫画っていうジャンルは良作がすぐ埋もれてしまうんだな。
2018/09/24 00:46
流れ弾がクリティカルヒットしたので
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nakyama - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレじみた
ことを書くので
万が一拙文を
お読みになる
なら未読の方
は退去して
下さい。
さて、
私、大学のときに、自分でもよくわからないメンタルな理由で、何度も留年を繰り返していまして、同級生や下級生たちがどんどん進学、就職していくのを見送り続けるという恐怖体験をリアルでしていたんですよ。大学院生と「この論文のここの文章何言ってるかわかんない」というのを一緒に訳したり、教授と「定番だけどソフトが古くて出力がXYプロッタ一択...」なのを.psファイルを吐くように改造したりしながら、取り残した教養の単位を1年生に混じって受けているという謎学生生活が板についてくると、なんだか薄ーい笑顔が顔に張り付いたような、辛いんだか居心地いいんだかわからなくなってきて。でもある年たまたま?周りに応援してくれる人が集まったみたいになって、夢から覚めるように卒業までこぎつけたんですが。うん、お友達大事。
ウィルコさん(そう、同級生からも基本"さん"づけ)というキャラを作者がどういう経緯で思いついたのか、何もわかりません。でもあの気持ちだけはわかりすぎるほどわかるぞ。ただただ流れ弾がハートに直撃した気分です。
あと3巻の表紙の元ネタはベラスケスだそうです、これだけはぱっと思い出せなかったのでググってしまいました。
2017/10/27 00:28
無用力!
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投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
思春期の女子のうちの、何パーセントかだけが、一時期のみ持つ力、「無用力」とは一体?…という、読者の疑問に答える1巻1話「ギッちゃんの目論見」、初回からめちゃくちゃインパクト大ですよ。これが無料お試しで読めるのはナイスでしたね。回し読みをしたいので、久しぶりに紙の本にて全3巻を購入。「無用力」が、あろうがなかろうが、10代女子ってのはこんな感じの面白さがあるよなーと学生時代を振り返ってニヤっとした。しかし、本当に無用な力ばかりなので、ツボにはまると笑いまくる。そして登場人物みんなが愛しくなる。