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とんでもハウス 完結
著者 石ノ森章太郎(著)
飛田(とんだ)翔は小学生の男の子。新しい家に引っ越しをして来て、ワクワクドキドキ。でも、猫のミッキーの異様な興奮する姿を見て、不安も少々……。案の定、次の日に不思議なことが。目を覚ますと部屋がキチンと片付いていた。誰も片付けた覚えはないのに……!? 「家というものは便利なだけでなく、ちゃんと“個性”があって、家族の一員として、いっしょに生活できる空間であってほしい」という作者の願いが籠った作品。
とんでもハウス(1)
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2018/02/18 19:42
短編集的だけれども、石ノ森SFのエッセンスが詰め込まれた感じのマンガ
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
1987年から1988年にかけて『こどもの光』という雑誌に連載されたマンガ。あまりメジャーでない雑誌なので、人知れず読まれたのかと思う。
一応これはジャンルとしてはSFになるのだと思うけれど、1話完結で、1つ1つの話はバラエティに富んでいる。この全集の色分けからすると幼年・児童向けマンガという位置づけになるのかもしれない。
家全体が異次元への通り道になっていて、タイムトラベルをしたり、奇抜な発明品が出てきたりという設定だが、1つ1つの話が短いので、本当に単純になっている。この1冊で18話収められているというところからも、その短さがわかるだろう。
だが、短いから悪いというわけではない。そこには石ノ森章太郎の好きなSFテイストの話がこれでもかこれでもかという感じに詰め込まれている。あまり商業主義的でない雑誌だったと思われるので、作者も好きなように描いていたのかもしれない。