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128件
ヴィンランド・サガ
著者 幸村誠(著)
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!! 『プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング)叙事詩、堂々登場!
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ヴィンランド・サガ(28)
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ヴィンランド・サガ 1 (アフタヌーンKC)
2007/03/04 23:57
真のヴァイキング世界
18人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ともこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーに一貫性があるという意味では、プラネテスよりも面白いと思います。作者は確実に腕を上げているなぁと感心させられます。
絵も上手いし、続けて読むと、ぐいぐい引き込まれる感があります。
ただ、ストーリーが暗めなのと、残酷な描写も多いので、
そういうのが苦手な方はやめておいたほうがいいかもしれません。
この時代のこの世界は本当にこういうことが行われていて、
紛れもない事実なんだろうなぁ…と思いつつも、女性として
やりきれない気持ちになったりもします。
作者自身も描いていてお辛いでしょうに、事実をそのまま隠すことなく描いていることに感服します。真のヴァイキング世界を
知りたいと思う方は、ぜひ手にとってみて下さい。
絵がきれいなので、とても読みやすいです。
ヴィンランド・サガ 8 (アフタヌーンKC)
2009/09/23 21:59
アシェラッドの生き様を見ろ!
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山茶 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の主役はアシェラッドでした。
主人公トルフィンの偉大なる父の仇役です。
アシェラッドかっこよすぎです。
表紙のまましびれます。
あんなにも頭が切れて、賢いアシェラッドの取った行動が
すごすぎて震えました。
意志があり、芯が強い行動に
読んでいてしびれました。
毎回、幸村誠が書く漫画には一つの大きなテーマがあると思う。
例えばプラネテスでは「愛」ですね。
最後のハチマキの名言は忘れることが出来ません。
ヴィンランド・サガは「故郷」なのかなと勝手に思っています。
今回、アシェラッドは自分の命よりも大切な何よりも大切な
「故郷」を守るため、行動を起こした。
結果、強烈なインパクトを残して死んでいった。
アシェラッドは最初はずる賢いだけの人だと思ってました。
話が進むにつれて徐々に頭が切れる、頭になる人だと感じた。
ずる賢いだけじゃなかった。男だった。
最後の最後まで死に方まで男だった。
器のでかさに恐れ入りました。
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いいかげん先へ進めよ。
いつまでもこんな・・・クソくだらねぇトコでひっかかってねぇで ずーーーっと先へ・・・・・
トールズの行った世界のその先へ・・・・トールズの子のお前が行け
それがお前の本当の戦いだ
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死ぬ間際のアシェラッドがトルフィンに行った言葉。
アシェラッドは全てわかっていたのですね。
分かった上でトルフィンを近くにおいていたのですね。
ホント最後までカッコよいです。
トルフィンは「故郷」を捨ててきた。
「故郷」とは人間の唯一の心の支えとも言える場所だと思う。
みんな裏切られて、仲間を失っても「故郷」だけは見捨てない。
そんな場所だと思う。
それすらも捨てさったトルフィンは何を考えて何を支えにして生きてゆけばいいのだろうか。
唯一の目的だったアシェラッドも死んだ。
今後、トルフィンはどうなるのだろう。
ヴィンランド・サガ 7 (アフタヌーンKC)
2009/02/24 10:28
神など、いない。
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱせりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
クヌートの「この地上に楽土を築く」という思いは、まさに王の思考であり、強大な力を持ち得る者は贅も尽くすが民のために住みよい国を作り統治もするという覚悟であって、神への挑戦でもあります。
このように人々が苦しむ世界をただ見ているだけの神ならいらぬ。自分が理想を作ってやるというクヌートには惚れ惚れします。
もうクヌートが主人公でもいい感じ。
その主人公トルフィンですが、やっと二つ名をつけてもらってちょっとは主人公らしくなっているのでしょうか。
でも「侠気のトルフィン」って・・・かっこいい・・・のか・・・な?「のっぽのトルケル」よりはかっこいいかも?
トルフィンのモデルといわれるヴィンランド移住を果たしたソルフィン・カールセフニ・トールズソンのカールセフニ(=侠気)から来ているようですが。
ビョルンの最期をし損んじることでアシェラッドがビョルンの友情を知るというところがうまいなと思いました。
これでアシェラッドは自分の手駒を完全に失ったわけですが、クヌート軍の中でどのように立ち回っていくのか、知略だけなのか仲間が増えるのか、トルケルは依然自分の軍というものを持っていることはアシェラッドとの関係にどう影響するのか、まだまだ色々楽しみです。