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13件
虫と歌 市川春子作品集
著者 市川春子 (著)
自分の指から生まれた妹への感情を綴る『星の恋人』。肩を壊した高校球児と成長を続ける“ヒナ”との交流が胸を打つ『日下兄妹』。飛行機事故で遭難した2人の交流を描く『ヴァイオライト』。そして、衝撃の四季大賞受賞作『虫と歌』。深くてフシギ、珠玉の4編を収録。
虫と歌 市川春子作品集(1)
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虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)
2012/07/25 12:05
最悪
13人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さや - この投稿者のレビュー一覧を見る
まったくおもしろくない。
2020/02/02 17:22
ファンタジー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
乾いた感じのファンタジーです。不思議な雰囲気ですが、引き込まれる感じがあります。細い線の絵が特徴的で、物語の世界観と合ってます。
虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)
2011/06/15 13:21
彼女は高野文子のフォロワーなのか…。市川春子「虫と歌」。
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨年度の手塚治虫文化賞で「新生賞」を受けた市川春子のデビューコ
ミック。受賞前から気になっていたのは、彼女が高野文子のフォロワー
みたいな扱いを受けているのをネットで知ったからだ。フォロワーとい
うのは、けっしていい意味には使われない。同時に、そういってしまう
には惜しい、という感想もあった。いずれにしても、高野文子は二人は
いらないし、彼女のような才能はそうそういない。迷いながらも読んで
みた。
表題作など4つの短編が収まっているが、そのうちでは「日下兄妹」
と「虫と歌」がいい。高野文子の影響は確かにある。本の帯には「深く
て、軽やか、新しい才能!」と書いてあるが、深度という意味では高野
には遥かに及ばない。高野は深海まで潜っていけるが、市川はまだ海面
付近でウロウロしている。しかも、息継ぎが浅い。めざすところも微妙
に違うだろう。「日下兄妹」は肩を痛めた投手と突然現れた異形の妹の
話。「虫と歌」は3人兄妹が暮らす家に異形の弟がやって来る話だ。こ
ういった「人間ではないもの」を登場させることでコミュニケーション
を語ることは、ある意味、常道という気がしないではない。ただ、彼ら
の関係が深まっていくプロセスには市川らしさがあって好感が持てる。
どうやら寡作の人のようだが、ちょっと後を追いかけてみたい。まだま
だ変化する可能性がこの人にはありそうだ。次回作を楽しみに待とう。