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89件
20世紀少年 完全版 デジタル Ver.
著者 浦沢直樹(著)
「おまえしかいない、地球を救え――」
※この作品は2016年~2017年に、加筆修正・カラー完全再現のうえ刊行された『20世紀少年 完全版』全11巻+『21世紀少年 完全版』全1巻を、全22巻+上下巻に再編集したデジタル特別版です。
あの頃、彼らは少年だった。そして今、人類は滅亡する。
20世紀を生きてきた少年達は、いかに世界を救い戦ったのか…最後の冒険が、始まる。
1997年、ケンヂが営むコンビニへ刑事が訪れた。ケンヂがいつも酒の配達をしている敷島家が、全員行方不明になったのだという。敷島家の集金がまだ終わっていなかったケンヂは、飲み逃げかと落ち込むものの、渋々ビールの空きビンを取りに敷島の家を訪れる。するとそこには、どこかで見たことがあるような、不思議なマークが!
新興宗教の教祖・“ともだち”が企む、世界滅亡の計画は、ケンヂが幼い頃に仲間たちと考えた筋書き通りに進められていた。
大人になり、それぞれに暮らしがあるかつての仲間たち。
共に悪と戦うことを切り出せないケンヂは、単身“ともだち”の元へ乗り込むが、そこで意外な事実を突きつけられる。
おぼろげな記憶。
計画が書かれた「よげんの書」の存在。
今は散り散りになった、秘密基地の仲間たち。
巨大な陰謀に抗い立ち上がったケンヂの行く手を、様々な妨害が待ち受ける――!!
浦沢直樹が世に放ち、日本中を席巻することとなった大ヒット作、『20世紀少年』。
雑誌掲載時のカラーを再現した完全版で遂に登場!
20世紀少年 完全版 デジタル Ver. 22
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20世紀少年 19 本格科学冒険漫画 (ビッグコミックス)
2005/07/10 23:00
昭和40年代の人たちの隠れた楽しみ
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い物語の途中をああだこうだ言うのは、非常にむずかしい。しかも、かなり多くの人が実作品を見てしまっているだろうという所でものを言うのは、さらにむずかしい。それでも、何か語らなければという気にさせるものがあるのが、『20世紀少年』であり、浦沢直樹なのだと思う。そしてもう1つ、何かを語らなければという気にさせられるものがあるとすれば、この物語に出てくる主要人物たちが子ども時代を過ごし、作者である浦沢直樹も子どもとして過ごしたであろう昭和40年代を、同じように子どもとして過ごした同世代の者だから、といったところか。
この19巻にも、私たちの子ども時代を思い出させてくれるアイテムが多く登場している。ページをめくるごとに、マス大山の山篭り、眉毛そりの話だし、ゴアは出てくる、デスラー総統も出てくる、ナゾーにショッカーも姿を現す。ところどころ30年代も顔を見せているのは、さらに時代を感じさせようということなのか。
全編を通じて、40年代に子どもだった人の子どもの頃の想像の未来をなぞっているという不思議な感覚があるのだけれど、これが今の若い人たちにどれくらいわかってもらえるのか、自分の子どもたちが面白がって読んでいるのを横で見ながら聞いてみたくなるのだ。でも、聞かない。彼らにはきっと、彼らなりの面白がりがたがあるのだろう。そこへ、「マス大山と言うのはなあ、・・・」なんて言ってみたって、親父の昔話にしかならないのではないか。
すみません。19巻のコメントには何もなっていません。未だ話は途中です。本の帯には「連載六年、物語は、終局へのターニングポイントへ・・・!!」なんて書いてありますが、思わせぶりな大コマが何度も出てきて、「これがどうやって終局へ向かうんだ」という感じです。でも、それはそれとして、やっぱりマス大山なんかが出てくるとほくそ笑んでしまうのでした。
20世紀少年 21 本格科学冒険漫画 (ビッグコミックス)
2006/03/11 19:01
「永遠にやる万博なんてあるか」というケンジの言葉が気にかかります
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでもこのマンガの中でキーワードのごとく出てくるのが「万博」だったけれども、ここへ来て話はどんどん「万博」に収斂していくようです。
そして「万博」と言えば、私たち世代にとってはやはり大阪万博です。この巻でケンジが「あそこには/俺達の/未来が……」「俺達の/21世紀が/待ってる……」と語っているように、当時誰もが同じように感じていたのではないでしょうか。あれこそが、日本の未来だったのです。だからあり得たかもしれない日本の未来を描いているこのマンガで出てくる「万博」も、あの「万博」でしかあり得ないのです。
21巻目を迎えても尚、大阪万博を始め、UFO(「ユーフォー」ではなく「ユー・エフ・オー」と読んでいた)やボーリングや平凡パンチと、懐かしい物事をちりばめながら話は終末へ向かっていっているようです。もうここまできたら、とことん70年代日本を見せて欲しいです。
20世紀少年 1 本格科学冒険漫画 (ビッグコミックス)
2006/01/01 19:34
ストーリーに無駄がない
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まちこまち - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻で出てきた内容が、2巻や3巻でようやく意味を理解でき、ストーリーに全く無駄がない。マンガだと通常一回読めば終わり、すぐ古本屋に売っても損した気にはならないが、このマンガは新しい単行本が出る度に、何度も何度も最初の1巻から読み返してしまい、そして読む度に毎回新たな発見をする。たとえ、「20世紀少年」が完結した後も、何度も1巻から読み返しては新たな発見があるに違いない。それくらい、内容がしっかりしているマンガだ。