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その炎の名は性癖
著者 ディビ(著)
「究極のNTR」を描け!!
「NTR」は、主に「寝取られ」を意味する用語である。恋人や配偶者が、他の異性と性的な関係を持つことを指す。
「脳破壊」を引き起こす危険により「NTR」というジャンルが禁じられて久しい近未来。主人公の売れないエロ漫画家、戌井アキラはひょんなことから「NTR」に出会い、魅せられてしまう。性欲をエネルギーに変換する「性欲リアクター」を搭載したアンドロイド、ハルミとともに、「究極のNTR」を追求する情熱の日々が、いま始まる!!
その炎の名は性癖 1
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2025/02/23 18:12
NTRが禁忌とされほぼ絶滅状態な近未来日本で、辰見ハルミと戌井アキラ…出会ってはならない二人が出会い史上最強最悪のNTR制作ユニット誕生?!な近未来エロSFファンタジーアクションストーリー開幕巻。
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投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
今作は非18禁の全年齢版作品だけど、
ディビの過去の18禁作品集コミックス『その指先でころがして』『甘く奏でて』『貴方がとろけおちるまで』や、
18禁じゃない『あなたが甘くねだるまで』とかでの引き出しを全部投入しつつ…
なディビ作品のファンからすれば、如何にもディビ作品、これぞディビ節、ディビワールドって感じの、
西暦2087年日本を舞台にした近未来エロSFファンタジーアクションストーリー…みたいな作品だったな、という印象。
それにしても…
人の性欲をエネルギーに転換する神経端末「性欲リアクター」による第四次産業革命――通称産業エロ革命
…によるエロという新エネルギーによる発展…というのは一見お笑いネタ的ファンタジー設定な感じだけれど、でも、
この作品での西暦2087年日本では、再生可能エネルギーの9割が性欲発電…とか、
実際にそんな技術が実現すれば、平和でクリーンで、夢のようで、理想的だよな…とも思ったり。
今作内の世界観設定では、西暦2087年時点で、
NTRは、「今はほぼ絶滅しちゃったけど昔はすごく人気でメジャーだった」という扱いになっているけど…
そもそも、「NTR」って表記や言い方は、インターネット時代になってから出来たモノだろうけど、
「寝取られ」という概念自体は、ギリシア神話や北欧神話、エジプト神話とか…の神話が作られた時代から、
人類文化史の中には、ずっとあったわけで…日本の紫式部の『源氏物語』にも、寝取られ要素のエピソードがあったり…
昭和や平成時代には、つかこうへいの『寝盗られ宗介』とか…。
で、エロ漫画や同人誌でのNTRモノとかはここ10年以上ずっと人気ジャンルの1つだよね…で、
ソレが今後人類の社会文化の中で絶滅とか消滅とか、する事は絶対ないだろうな…というのが率直な所だけど、
でもまぁ、もし「性欲リアクター」ってのが実現して、
その状況下で、NTRエロ刺激で脳が破壊される?!なんて事が起こったとすれば、違法薬物的に禁止され取締まられる、
という流れになるのは自然な展開かな…とも思うので、そういう意味では、
面白いSF世界観設定で、この作品を創作したんだな、という部分に感心したり。
今巻内で笑った内容の1つは、「液体洗剤粉砕機」という性癖、という件。
…そして、風紀委員会の強制捜査×白桃出版の迎撃…な互いの性癖を懸けた闘いの行方は?
そして、その後は?…という部分が気になるし…次巻第2巻も、引続き買って読む方向性で…今年6月中旬頃を、
楽しみに待とうと思います。
あと、紙書籍版カラーカバーを外した漫画本体表紙&裏表紙部分の仕様内容も、
ディビ作品らしいアレだよな…って事で、ディビらしさ満載の一冊だな、と改めて思った件。