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地獄星レミナ
著者 伊藤 潤二
▼第1話/おぞましき星▼第2話/美少女狩り▼第3話/疫病神▼第4話/舌の影▼第5話/舐める星▼最終話/果てしない真空▼読み切り/億万ぼっち●主な登場人物/麗美奈(大黒博士の一人娘。星の名に元になったことで一躍スターになるが…)、大黒博士(「ワームホール」から出現した未知の惑星を発見。その星の名を、娘にちなんでレミナと名付けた)●あらすじ/我々の宇宙と別の宇宙をつなぐ「ワームホール」から出現した未知の惑星。その発見者である大黒博士は、一人娘・麗美奈の名にちなんで「レミナ星」と名付けた。この異次元惑星の発見は絶賛され、麗美奈も芸能界デビューを果たすなど、一躍時の人となる。だが、レミナ星が惑星を次々と消滅させ、地球消滅の危機が伝えられると、群衆の態度は一変し、ついには大黒親子の命が狙われる事態に…(第1話)。●本巻の特徴/スピリッツ増刊「Casual」2004年9月16日号~2005年7月24日号に掲載された、伊藤潤二の新たなるホラー世界。ひきこもりの青年・道夫が遭遇した“集合遺体”事件を描いた作品「億万ぼっち」(スピリッツ本誌2004年2号掲載)も同時収録。●その他の登場人物/光村康実(芸能プロ「ベスタ・プロ」社員。麗美奈のマネジャー)、郷田直矢(麗美奈のファンクラブ会長)、峰石邦弘(麗美奈のスポンサー「峰石建設」社長の息子。麗美奈のファン)
地獄星レミナ
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地獄星レミナ (ビッグコミックススペシャル)
2005/10/19 14:51
ストーリーが曖昧なので、恐怖も曖昧。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
夜空に瞬く幾億もの星々。それら星々が発する光は、“光年”という単位で表される気が遠くなるような年月を経て地球に届く。つまりは、我々が目にしている星々の姿は、遠い過去の存在であるといえる。ごくたまに彗星が現れ、「何日後に通過する」といった報道はあるが、もしその星が意思を持っているかのような動きを示したら、人々はどのような反応を示すのだろう。
奇妙な惑星(?)レミナは、まるで同名の少女を狙っているかのように、地球にピタリと近付く。そしてあろうことか、巨大な舌のような触手で、地表をベロリと舐めるのだ。途轍もない質量の影響を受け、大気が渦を巻き、地軸が乱れて回転の速度を速める地球。追い打ちをかけるように狂気に陥る人々……。
一言で言ってしまえばパニックホラー。近年の詳細な設定がウリのSFとはかけ離れた、SFパニックホラーである。
もともと恐怖マンガを得意とする作者だけに、奇怪な方向へ奇怪な方向へと進んでいくのは理解できる。だが全体的にツメが甘い。甘過ぎると言っても過言ではない。謎を多く残すのは構わないが、作中で解明しようとする努力の欠片もなく残されるのでは、読み手は堪ったものではない。おそらくは、物語半ば頃からかなりスピーディーで単純な話になるので、作者自身も急な流れに飲まれてしまったのだろう。奇妙な物体を“惑星”などという巨大なものにしたのも、大味になった原因の一つかもしれない。
作品としての完成度は低いものの、伊藤潤二テイストは感じられる。熱心なファンならば、なんとか納得できるのではないだろうか。
2017/11/27 21:20
ストーリーは突飛だが
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:4 - この投稿者のレビュー一覧を見る
他人の評価の都合の良さいい加減さが分かる作品。