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72件
プリンセスメゾン
著者 池辺葵
映画化作品『繕い裁つ人』の池辺葵氏、最新作は“住”。
女ひとり、
たったひとつの“家”さがしは、
運命の人を見つけるよりも
難しい!?
2015年、日本。
女性がひとちで家を買うことは、
無謀なのか、堅実なのか。
年収200万ちょっとの独身女性・沼越さんが、
オリンピックを控えた東京で、
理想の家を求めて歩く。
twitterなどで大人気の、共感度100%の家さがしストーリー。
プリンセスメゾン 6
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プリンセスメゾン 1 (ビッグスピリッツコミックス)
2015/10/13 01:30
衣・食のつぎは「住」がテーマ
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『繕い裁つひと』『サウダーデ』と同じ流れの物語。
女性が一人で家を買う、というのはどういうことなのか。カップルや親子のなか、一人きりで見学会に参加する、ちょっとした変わり者のようにみえた沼越さんの魅力と、彼女をとりまく人々の住まいと、それぞれの生活。
冒頭は、なにやら専門的でむずかしそうだなーと思いますが、だんだんとやわらかい人間ドラマが芽吹いていきます。
現在の漫画家さんには、そのままアニメになりそうな絵柄が多いけれど、この作者さんは昔ながら、「二次元」の「絵」を描くひとだな〜、と思いますね。最初はとっつきにくい場合もあると思いますが、だんだん独特の味があるなと感じるようになっていきます。
続きが楽しみです。
2016/03/29 22:49
ほっこり
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てぃも - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じく東京に暮らす女としてわかる些細な感覚がたまらない。主人公の沼ちゃんがマンションを買えるのかも気になるし。続きが読みたくて早く家に帰りたくなりました笑
プリンセスメゾン 1 (ビッグスピリッツコミックス)
2015/08/14 00:59
確かな欲望を描く
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まるちぇろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
池辺葵さんの作品の登場人物は、自分の欲望にひたすら忠実です。「静謐」と形容される画面とは裏腹に熱く、強いと言っても過言ではありません。
バイト生活では叶うはずもないと思われてしまう、広く、大きな部屋に住む。たとえ今小さく狭い部屋に住んでいようとも、いつかは、と、確かな欲望は揺らぎません。その確固たる姿勢は、さながら姫君の高潔さであるかのようです。
とはいえ、そこに堅苦しさはなく、ユーモラスに、飄々と生きているかのようにすら見えることも、けっして見逃してはならないと思います。