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16件
星を継ぐもの
著者 星野之宣 , J・P・ホーガン(原作)
SF文学の金字塔に新解釈を加えて漫画化!
時空を超えるミステリー!
西暦205X年、月で深紅の宇宙服をまとった死体が発見された。
だが、どれほど歴史をさかのぼっても該当者は見当たらない。
そして誰も予見しない驚愕の事実が浮かび上がる。
遺体はなんと5万年も前のものと鑑定されたのだ!
ネアンデルタール人やクロマニョン人が毛皮や石器を身に着けていた5万年前に、月に宇宙服を着た人が!?
SF文学界の巨星・ホーガンの名作を、漫画界の巨星・星野之宣が独自の解釈を加えて描く!
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閲覧期限:2025/05/15 23:59
星を継ぐもの 4
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星を継ぐもの 01 (BIG COMICS SPECIAL)
2011/07/02 22:16
星野之宣流味付け「星を継ぐもの」
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
J・P・ホーガンの「星を継ぐもの」を星野之宣がマンガ化したもの。
2011/07時点で、ビックコミックで連載中である。ちなみに星野之宣は、かつて「未来の2つの顔」(J・P・ホーガン)もマンガ化している。
ストーリーは
205X年、月面で宇宙服を着た一人の人間の遺体が発見された。
当初、何かの事故に巻き込まれたものと思われたが、調査の結果、関係者全員、頭を抱える事態になってしまった。
死亡推定時刻:約5万年前
人類がまだ石器時代の頃、人類そっくりの生き物が宇宙服を着て、月面を歩いていた・・・。
発見された遺体は人類であるはずがない。が、調べれば調べるほど共通点が浮かび上がってくる。
一体、この人物は「何者」なのか?
というもの。
人によっては、「ミステリー」だという人もいるが、自分は「SF」(それも文字通りの意味での)だと思っている。
当然、と言えば当然かもしれないが、原作を100%忠実にマンガ化しているわけではない。
例えば、発見された遺体(「チャーリー」と名づけられる)は早々に火災事故で失われてしまう。
これに関しては「DNA鑑定をやれば?」というツッコミに対応する手段だと思う。(原作が発表された1977年ではDNA鑑定は精度が悪い)
他にもいかにも「悪者」といった感じの組織が登場してくるが、今回は自己紹介程度の登場だった。
1巻は、ガニメデで宇宙船が発見されたので、調査に向かう所まで。
最初の巻らしく、主要登場人物の紹介と謎の大風呂敷を広げるのがメインになっている。
今後、星野之宣は「星を継ぐもの」にどういう味付けをしていくのか、注目したい。
星を継ぐもの 01 (BIG COMICS SPECIAL)
2011/08/27 11:44
星野之宣がどう描いていくのかに期待して読み続けたい
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
これでも60年代後半から70年代にかけてSFにハマっていた人間なので、J・P・ホーガンの『星を継ぐもの』と言えば有名すぎるほどのSFの名作だということを知らないわけはない。その名作をあの星野之宣が描くというのだから、驚きと言うか、期待と言うか。
まだ第1巻なので、作品全体の評価をすることは難しいし、マンガとしてどう描き切るのかについてはこの後も期待していくしかないので、第1巻から読み取れそうなことだけを考えてみたい。
まず、名作SFとは言え1970年代に発表(日本語訳は1980年)された作品を、30年以上も経過した今なぜマンガにするのかということ。内容から考えれば、宇宙のことや人類発生のことなどについて、以前よりも多くのことがわかってきたからこそ今改めてそれを問うということなのかとも思えなくはないけれども。
また、作品の初め頃から原作をかなり改変している部分があるということ。きっと星野自身に原作ならびにそのシリーズを読み込んできて何か思うところがあるのだろう。それを今後明らかにしていき、ある意味星野の『星を継ぐもの』を描き出そうとしているのかもしれない。
いずれにせよ、星野之宣がSFに戻ってきたということに期待をしたい。原作も原作なので、そう簡単に終わらないでほしい。そんな期待をさせるマンガにこの頃お目にかかってもいないので、余計そう思ってしまう。
星を継ぐもの 02 (BIG COMICS SPECIAL)
2012/02/05 18:09
地球から木星への旅
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
J・P・ホーガンの『星を継ぐもの』を原作とした星野之宣のマンガの第2巻です。
前半は、本来月は地球の衛星ではなく、5万年前に地球に捕獲されて衛星となったという説から始まり、月がなかった地球がどのような状態だったのかという知的論争が繰り広げられます。マンガ全体のストーリーでは、木星の衛星・画に目でに向かう宇宙船の中で科学者たちが上記の論争を行うという流れですので、ある意味退屈な時間を論争と言う形で描いているわけです。しかし、これが非常に知的興奮を駆り立てるものになっています。しかも、地球に月がなかったという環境がマンガで描かれているのですから、余計に興奮を駆り立てられるようになってしまいます。それもこれも、星野の画力のたまものと言えるかもしれません。もちろん、あくまで仮説であり、解答が見つからないうちにガニメデに着いてしまうようになっているので、謎は謎のままということになります。
後半は話が急展開する印象があります。これまでオーパーツとして存在を想像させていた宇宙人(作品中、ガニメアンと名付けられています)と地球人が遭遇してしまいます。
ここで描かれているガニメアンも、星野の画力でさもありなんという姿が描かれています。
まだ、話はこれから展開していくことになるはずです。
ホーガンが文章で表現しようとした世界を、星野がいかに私たちの目の前に表してくれるのか、楽しみでなりません。